「福祉のお仕事体験フェスタ ふくしワールド」開催レポート
update 2024/11/22
「福祉のお仕事体験フェスタ ふくしワールド」が2024年11月10日(日)、カラフルタウン岐阜1階のカラフルパークで開かれました。このイベントは、福祉や介護の仕事の魅力を身近に感じてもらおうと、岐阜県と岐阜県社会福祉協議会が毎年11月11日の「介護の日」に合わせて開催しているものです。今年は、参加者が受付で配布された冊子を手に6カ所のブースをめぐり、「ミッション」と呼ばれる体験をクリアしていく「謎解き」スタイルで行われたのが特徴。「年齢を重ねると体はどう変わる?」「お年寄りの生活のお手伝いをするコツは?」「施設ってどんなところ?」・・・そんな福祉や介護にまつわる「謎」をすべて解き明かすと、最後に記念品が贈られる仕組みになっており、会場は多くの親子らでにぎわいました。各務原市から家族で訪れた男性は「子どもたちが福祉の仕事に興味を持っているので参加しました。ひと口に福祉といっても、介護職や理学療法士、看護師など、いろいろな職種があることが理解でき、来てよかったです」と話していました。岐阜市から家族で参加した男性は「介助される人の感覚がわかる介護リフトや車いすの体験が特に印象に残りました。子どもの楽しそうな笑顔が見られてうれしい」と話していました。
【ミッション1:福祉を学べる大学を調査せよ】
東海学院大学の学生が考えたオリジナルのゲームやクイズを通して、福祉とは何か、どんな心構えが求められるのかなどを学ぶコーナー。たとえば、向かい合った2人が息を合わせてボールを転がし、カップインを目指すボードゲームは「福祉の仕事に欠かせない職場の協力関係やコミュニケーションの大切さを表現した」といいます。参加者は、学校選びのポイントや目指せる資格を質問するなど、学生たちとの交流を楽しんでいました。
【ミッション2:高齢によるからだの変化を調査せよ】
年齢を重ねると、体にどんな変化があるのか。その不自由さを疑似体験し、サポートの方法や声のかけ方などを考えるコーナー。参加者はまず、姿勢が前かがみになるベルトや、視界が狭くなるゴーグル、音が聞き取りにくくなるイヤーマフなどを装着。その状態で歩いたり、軍手をはめて物をつかんだりしました。ブースを担当した看護師は「お年寄りにとってどんなことが大変か、どこを助けてほしいか感じ取れるようになってほしい」と呼びかけていました。
【ミッション3:お年寄りの手助けについて調査せよ】
介護の現場で取り入れられている「ボディメカニクス」について、介護福祉士が紹介するコーナー。ボディメカニクスは、人の体を起こしたり、支えたり、持ち上げたりする時、筋肉の構造や「てこ」の原理を利用することで、介助する人、される人の双方の身体的負担を軽減できるテクニックです。参加者は「どのように足を開いたり、上体を低くしたりすれば体の重心が安定するかがわかった」と感心した様子でした。
【ミッション4:リハビリテーションについて調査せよ】
介助が必要な人を体ごと持ち上げ、ベッドから車いすなどへの移動を助ける「介護リフト」について学ぶコーナー。参加者は、機器に関する説明を受けた後、ベッドに横たわり、リフトを使った移乗を体験しました。ブースを担当した理学療法士は「福祉用具は、介護職員の身体の負担を減らして、サービスの質を高めるために使うもの。AIやロボットの普及も追い風になって、福祉の形はこれからどんどん進化していくのでは」と指摘していました。
【ミッション5:介護施設で行っていることを調査せよ】
介護施設がどんなところで、そこで働く人たちがどんな仕事をしているかを探るコーナー。参加者は、特別養護老人ホーム「ハートヴィレッヂ 谷汲の杜」の介護職員と一緒に「くす玉づくり」に挑戦し、交流を楽しみました。「くす玉づくり」は、リハビリや認知症予防にも効果があると言われている折り紙レクリエーション。岐阜市から親子で参加した女性は「手先だけでなく頭も使いました。意外と難しかったけど、楽しかったです」と話していました。
【ミッション6:障がい福祉の事業所を調査せよ】
病気やケガ、障がいなどの困難を抱える人たちに、働く機会や必要な訓練を提供する就労継続支援事業所について紹介するコーナー。参加者は、事業所で製造されているクッキーを味わったり、クマをかたどった木製マグネットづくりに取り組んだりしました。妹と参加した小学4年の女子児童は「マグネットの表面にリボンを描きました。自分だけの作品ができたので、大切に持ち帰りたい」と笑顔を見せていました。
大盛況のうちに幕を閉じた「福祉のお仕事体験フェスタ ふくしワールド」の模様は、アーカイブ動画としてYouTube上で配信。ぎふチャンでラジオパーソナリティを務める池戸陽平さんがイベント当日に各ブースをまわり、担当者に行ったインタビューも盛り込まれていますので、ぜひご覧ください。
■介護・福祉の仕事に関する問い合わせ先
岐阜県福祉人材総合支援センター(岐阜県社会福祉協議会内)
TEL:058-276-2510 FAX:058-276-2571
令和6年度 ぎふ・いきいき介護事業者 認定証授与式&記念講演会を開催します
update 2024/11/13
介護人材の育成と職場環境の改善に積極的に取り組む介護事業者であると認められた「ぎふ・いきいき介護事業者」の認定証授与式を開催します。
また、記念講演では「岐阜県における人手不足の現状と今後の対策」「介護現場の生産性向上の具体的な進め方」の2本立てでお話いただきます。
先着150名様、入場は無料。事前の申込みが必要です。
開催日時 | 2024年12月20日(金) 14:00~16:00(開場13:30) |
開催場所 | 岐阜県図書館 「多目的ホール」(岐阜市宇佐4丁目2-1) |
福祉のお仕事体験フェスタ ふくしワールド開催
update 2024/10/31
「介護の日」に合わせて、カラフルタウン岐阜において「ふくしワールド」を開催します。
今年は「謎解きふくし探偵団 ~福祉・介護の謎を解き明かそう!~」と題し、福祉にまつわるゲームやクイズにチャレンジしたり、介護リフトを体験したり、6つのミッションをクリアしながら「福祉・介護」を身近に感じてもらえる内容となっており、子どもから大人まで楽しんで参加できます。
また、介護・福祉の求人情報、就職活動情報や資格取得といった「福祉のおしごと相談所」のブースもありますのでぜひお立ち寄りください!
開催日時 | 11月10日(日) 10:00~16:00 |
開催場所 | カラフルタウン岐阜(岐阜市柳津町) |
<参加費無料>未経験から始める介護入門研修
update 2024/10/17
今や「介護」は誰にとっても他人事ではない時代となりました。この先、介護する側、される側どちらにとっても「介護」についての知識を身に付けることは大切です。
今回、介護に興味・関心がある方や介護分野で働いてみたい方に向けて、無料の入門研修を実施します。
基礎講座と入門講座があり、どちらも会場での受講とオンラインでの受講を選ぶことができます。ぜひ、参加してみませんか。
【開催日時】
基礎講座(3時間) | ・11月29日(金) 13:00~16:00 |
入門講座(6時間×3日間) | ・12月3日(火) 9:30~16:30 |
<利用料無料>介護事業所様 ケアパートナーのマッチング支援、オンライン説明会を実施
update 2024/10/17
介護人材の不足でお悩みはありませんか?
岐阜県ではケアパートナー(介護助手)を育成し、人材不足でお困りの介護事業所様へマッチングの支援をしています。
無料のオンライン説明会を行いますので、ケアパートナーの利用を考えている事業所様は、ぜひご参加ください。
開催日 | 10月24日(木) 13:30~14:00 |
生産性向上研修会・介護ロボット等展示会のご案内
update 2024/10/10
介護現場における生産性向上の取組を推進するため、生産性向上研修会と介護ロボット・ICT機器の展示会を開催します。
生産性向上や業務改善のヒントが見つかるかもしれません。ぜひ、経営者・管理者の方は積極的にご参加ください。
<開催日程>
第1回 | 11月25日(月) セラミックパークMINO 国際会議場 |
第2回 | 12月11日(水) ワークプラザ岐阜 |
<共通スケジュール>
介護ロボット等展示会 | 11時~14時、16時~16時30分 |
生産性向上研修会 | 14時~16時 要事前申込(研修会定員:50名) |
外国人向け「新人介護職員のための技術研修・交流会」開催レポート
update 2024/10/09
高齢化の進展に伴い、介護人材の確保や育成が課題となる中、外国籍の方を職員として採用する介護事業所が増えています。
外国人介護職員にも生き生きと活躍してもらうために重要となるのが教育。そこで、岐阜県では関係機関や介護事業者と連携して、彼らをサポートするさまざまな取り組みを行っています。
令和6年9月27日(金)、岐阜駅に隣接するハートフルスクエアーGでは「新人介護職員のための技術研修・交流会」が開かれていました(主催:岐阜県、委託先:一般社団法人 岐阜県介護福祉士会)。岐阜県内の介護事業所で働く入職後3年未満の介護職員に向けて、「移動・移乗」「衣服着脱」「排泄」といった基本的な介護技術やコミュニケーション技術をレクチャーする毎年恒例のイベント。今年は県内各地域で6回研修を予定しており、うち1回(今回)が外国人職員を主な対象としたものとなっています。外国人に特化した本格的な研修は初の試みで、この日は国籍もバックグラウンドも異なる7名が参加しました。参加者の中には、イスラム教徒が髪を覆い隠すために身につける「ヒシャブ(スカーフ)」姿の女性もいました。
「排泄の生活支援技術」の演習では、ベッドに横になったモデル人形の体の位置を変えたり、オムツを取り替えたり。講師の西脇孝幸さんが「利用者さんに声かけをすることが大事」「オムツを当てる時は、内側にあるギャザーをしっかり立てて」などのポイントを丁寧に紹介すると、参加者は熱心に見入っていました。
演習の最後には交流会も開催。参加者が2グループに分かれ、日本に来て驚いたことや、仕事の中で困っていることなどを和気あいあいと話し合いました。
研修を企画した岐阜県介護福祉士会の浅井タヅ子会長によると、この日の参加者の出身国はインドネシア、ベトナム、ミャンマー、ペルーなどさまざま。在留資格や経験によって、日本語能力の個人差も大きかったため、研修内容は日本人向けと同じにしつつも、わかりやすい言葉を選んでゆっくり話す、繰り返し伝える、日本語版テキストと各々の母語版テキストを併用するなどの工夫を凝らしたといいます。浅井会長は「外国人介護職員の活用は今後ますます広がっていくはず。彼らを『なくてはならない戦力』にするためには、継続的な教育や支援が欠かせません。外国人材が働くことに対する介護事業所の理解が進むことも、とても大事」と指摘します。
外国人材が活躍できる職場は、多様な人材が自分らしく働ける環境であり、組織活性化に一役買うことも期待されています。外国人材の受け入れをこれから検討したい、外国人材の育成に関して悩みがあるという事業者様はぜひ岐阜県の相談窓口等にお問い合わせください。
研修に参加した方々の声
2年前に特定技能ビザで来日し、はじめは農業の仕事をしていましたが、体力的な問題から介護職に転職しました。いま働いている介護施設には外国人スタッフもたくさんいて、みんなで仲良く暮らしています。今日は利用者さんへの声かけや正しいケアの方法など、いろいろなことを学びました。明日からの仕事で生かしたいです。(インドネシア出身)
転職する前は、特定技能生として縫製工場で働いていました。仕事は楽しかったのですが、もっと日本語をうまく話せるようになりたいと思い、興味を持ったのがお年寄りとたくさん会話ができる介護職です。今日の研修に参加して、介護福祉士になりたい気持ちが強くなりました。これから一生懸命勉強して、合格を目指したいです。(インドネシア出身)
ミャンマーにはない「介護」という専門分野を勉強したくて、日本へ来ました。働いている施設は日本人スタッフも利用者さんも優しくて、毎日とても楽しいです。今日の研修は上司にすすめられて参加しました。同じ外国人介護職員として働いている人たちとお話ができて、私ももっとがんばろうという気持ちになりました。(ミャンマー出身)
■新人介護職員のための技術研修・交流会に関するお問合せ先
一般社団法人 岐阜県介護福祉士会(岐阜県委託事業)
TEL:058-322-3971
■外国人介護職員の受入れ・育成に関する相談窓口
中部学院大学 地域・産学連携課内(岐阜県委託事業)
TEL:0575-29-3005
メール:soudan@chubu-gu.ac.jp
HPリンク
<参加費無料>令和6年度 新人介護職員のための技術研修・交流会の開催
update 2024/09/04
岐阜県内の介護事業所に従事する新人介護職員の育成と定着を目的に、実践的な知識と技術、及び職場内でのコミュニケーション能力の向上を図る研修会を開催します。
対象 | 岐阜県内介護事業所・施設の新人介護職員(入職から3年未満) |
定員 | 20~40名 |
日程/会場 | ・9月6日(金) 大垣市情報工房 ・9月12日(木) 恵那文化センター ・10月4日(金) 高山市総合福祉センター ・10月10日(木) OKBふれあい会館 ・11月8日(金) 可児市福祉センター ・外国人向けの研修を開催します! |
(申込締切) 各会場の開催日1週間前まで
※空きがある場合は、締切後も受け付けますので、お問い合わせください。
「福祉の職場体験バスツアー」開催レポート
update 2024/08/26
介護や福祉の分野に興味のある小・中学生とその保護者の方々を対象にした「福祉の職場体験バスツアー」が、2024年7月30・31日、8月6・8日の計4日間、岐阜県内の介護施設で開かれました。このイベントは、介護現場の人材不足が進む中、次世代の担い手を増やそうと、岐阜県および岐阜県社会福祉協議会が共同で毎年夏休み中に開催しているもの。4日間のうち、揖斐郡池田町にある「介護老人保健施設 西美濃さくら苑」を会場にした7月31日の回には、24名の親子が参加してくださいました。本レポートで当日の様子をお伝えします。
【集合】
参加者の親子が大垣駅前に集合!大型観光バスに乗り込み、職場体験の会場となる「介護老人保健施設 西美濃さくら苑」に向かいます。
【オリエンテーション】
「介護老人保健施設 西美濃さくら苑」事務長の木村崇さんによるオリエンテーションからツアーがスタート。「介護サービスを利用するにはどうすればいいの?」「老人保健施設は介護職からリハビリ職、看護師まで、いろいろな専門職の人が働いているけれど、特別養護老人ホームやデイサービスとの違いは?」などについて、スライドを用いて子どもたちにわかりやすく説明しました。
【施設見学】
ここからは参加親子が3グループに分かれ、施設内の見学へ。介護職員の説明を聞きながら、利用者の方々が暮らす居室や、介助が必要な人も安全・快適に入浴できる専用機器を備えた浴室などを見てまわりました。
【福祉車両体験】
実際に施設で使われている福祉車両で、送迎の一連の動きを疑似体験。車いすに座り、そのまま車両に乗り降りをすることで、お年寄りの気持ちに寄り添った適切な介助方法、声のかけ方を学びました。
【リハビリ体験】
身体機能の回復・維持をめざすリハビリの専門職、理学療法士の職員が、どんな仕事をしているのかを説明。安全に足腰の筋力トレーニングができる機器や、クイズを解きながら楽しくウォーキングができる機器の体験もしました。
【ロボット・ICT機器体験】
介護職員の負担軽減や生産性向上、より質の高いケアのために積極的に導入しているというロボットやICT機器を紹介。職員間のスムーズな情報共有に活用しているインカム、ベッドに取り付ける見守りセンサー、コミュニケーションロボット、空気の力で腰への負担を軽減するアシストスーツなどを体験しました。
【職員のお話】
「介護老人保健施設 西美濃さくら苑」で働く介護福祉士、看護師、理学療法士、管理栄養士が、高齢者介護の道に進んだきっかけや仕事内容、働いていてうれしいと感じる時について語りました。4人は「介護の仕事は大変なこともあるけれど、やりがいがある」「毎日たくさんの笑顔や『ありがとう』の言葉に出会えるのが魅力」などと説明。子どもたちは目を輝かせながら、職員たちの話に聞き入っていました。
ツアーに参加した方々の声
夏休みを利用して、お母さんと一緒にいろいろな職業体験イベントに参加しています。今日一番おもしろかったのは、福祉車両体験。どういう仕組みで車いすに座ったまま乗り降りができるのかが理解できました。それから、スロープで移動する時、思っていたより体勢が斜めになるので、「車に乗りますよ」「大丈夫ですよ」などと声かけすることが大切ということも知りました。将来の夢はまだ決まっていないけれど、人の役に立つ仕事がしたいと思っています。(M君 小学5年/岐阜市から参加)
中学校の職場体験のプログラムに介護施設があって、興味を持ちました。その時は違うプログラムに参加したのですが、やっぱり介護施設に行ってみたいと思い、妹も誘って今回のツアーに参加しました。介護の専門職の人たちは一生ものの国家資格を持っているし、利用者さんたちに頼られて、すごくやりがいがありそうです。私は小さい頃から祖母に可愛がってもらっていることもあって、お年寄りと話すことが好きなので、介護の仕事もいいなと思いました。(Tさん 中学2年/揖斐郡池田町から参加)
むすび
岐阜県ではこういった介護・福祉の仕事を体験できるさまざまなイベントを開催しています。ぜひ参加して、将来、介護や福祉のプロフェッショナルをめざしてみませんか?
■介護・福祉の仕事やイベントに関するお問い合わせ
岐阜県福祉人材総合支援センター(社会福祉法人 岐阜県社会福祉協議会内)
TEL:058-276-2510
2024年度 外国人介護人材受入れ支援セミナーを実施 <参加費無料><要事前申込>
update 2024/08/09
外国人介護人材を受け入れるための基本的な制度から、言葉や文化の違い、受入れ後のサポートについてまで、専門の方々から最新の情報を解説していただきます。
これから外国人の雇用を考えている事業所、またすでに受け入れている事業所の皆さんにとって有益なプログラムとなっています。
オンライン配信による受講となりますので、お気軽にご参加ください。
対象 | 岐阜県内に所在する介護事業所など(経営者・施設長・一般職員など) |
日程 | ・基礎編 2024年8月20日(火)13:30~16:45 ・実践編 2024年9月3日(火)13:30~16:30 |
申込締切 | ・基礎編 2024年8月16日(金) ・実践編 2024年8月30日(金) |