お知らせ

令和5年度 ぎふ・いきいき介護事業者 認定証授与式&記念講演会を開催します

update 2023/11/22

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介護人材の育成と職場環境の改善に積極的に取り組む介護事業者であると認められた「ぎふ・いきいき介護事業者」の認定証授与式を開催します。

今年は実力派漫才コンビのレギュラーを迎え「介護×笑い=笑顔」と題した記念講演も予定しています。ぜひご参加ください。

先着300名様、入場は無料。事前の申込みが必要です。


■2023年12月25日(月) 14:00~16:00(開場13:30)

ぎふ県庁1階 「ミナモホール」(岐阜市薮田町2-1-1)

「福祉のお仕事魅力発信フェスタ ふくしワールド」開催レポート

update 2023/11/20

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11月11日は「介護の日(『いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう』を念頭に『いい日、いい日』の語呂合わせから、厚生労働省が2008年に制定)」。これにちなみ、福祉や介護について楽しく学べるイベント「福祉のお仕事魅力発信フェスタ ふくしワールド」が2023年11月11日、カラフルタウン岐阜で行われました(主催:岐阜県、岐阜県社会福祉協議会)。コロナ禍による規模縮小を経て、4年ぶりの本格開催となりました。

会場内には、県内の介護事業所や介護福祉士養成施設によるブースが設置され、ステージイベントも実施。家族連れを中心に、大勢の人でにぎわいました。


体験コーナー

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障がい者福祉施設「あいそら羽島」のブース(写真:上2枚)では車いすや介護ロボットなどの福祉用具を使った介助体験、岐阜市社会福祉協議会のブース(写真:左下)では介護施設などへ贈る応援メッセージカード作り、サンビレッジ国際医療福祉専門学校のブース(写真:右下)では最新鋭のVR機器を使って身体の仕組みを視覚的に学ぶ授業体験など、それぞれの特性を生かした体験メニューを用意。来場者がスタンプラリー形式で順に回り、福祉や介護の仕事・学びについて理解を深めました。障がい者就労支援施設で作られたスイーツやパン、雑貨の販売ブースもあり、こちらも盛況でした。

羽島市から来た親子は「買い物に来て偶然イベントを知り、楽しそうと思って参加した。介護の仕事は体力的に大変というイメージがあったが、ロボットを積極的に活用するなどして、現場はどんどん進化していることが分かった」と語りました。


ステージイベント

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県内の介護事業所や介護福祉士養成施設で活躍する職員4名が登壇。ぎふチャンでラジオパーソナリティを務める池戸陽平さんの司会のもと、介護の仕事・学びの魅力を軽妙なライブトークで伝えました。

ステージ上に設置された大型モニターでは、池戸さんが当日朝、体験コーナーを回る様子を収録した動画を放映。動画を閲覧して、ステージイベント後に体験コーナーへ足を運ぶ親子連れの姿も見られました。


イベントを主催した岐阜県社会福祉協議会の田倉優花さんは「参加事業所や学校が気持ちを一つにして準備してきた。普段の生活ではふれることの少ない介護の仕事や学びを体験し、個性豊かな職員さんたちと接することで、福祉について考えたり、介護の仕事に少しでも関心を持ってもらえたりするきっかけになればうれしい」と話しました。


■介護・福祉の仕事に関する問い合わせ先
岐阜県福祉人材総合支援センター(社会福祉法人岐阜県社会福祉協議会内)
TEL:058-276-2510 FAX:058-276-2571

「新人介護職員のための技術研修」開催レポート

update 2023/11/10

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岐阜県内の介護事業所・施設の新人介護職員を対象とした 「新人介護職員のための技術研修(主催:岐阜県、委託先:一般社団法人岐阜県介護福祉士会)」が2023年10月31日、OKBふれあい会館で開かれました。講師は岐阜県介護福祉士会の浅井タヅ子会長をはじめ、同会に所属する認定介護福祉士らが務め、参加者31名が講義と演習、グループワークに取り組みました。


講義・演習

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介護職に求められる主な知識とスキルを「コミュニケーション」「食事の生活支援技術」「移動・移乗の生活支援技術」「衣服着脱の生活支援技術」「排泄の生活支援技術」の 5テーマに分け、 講師陣が解説。「排泄介助の生活支援技術」では、排泄のメカニズムや、利用者様の尊厳を守った排泄介助の大切さに関する講義の後、実技に移り、ポータブルトイレを活用した排泄介助やおむつ交換の手順、声かけのコツなどが具体的に伝えられました。


グループワーク

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講義・演習の後は、グループワークが行われました。はじめにアイスブレイクタイムとして、参加者同士がペアになっての「セブンじゃんけん」を実施。2人の出す指の合計が7になったら、互いに自分の名前や職場、最近楽しかったことを紹介しあいながら、相手の話を引き出す・受け入れることを感じつつ、リラックスした雰囲気となりました。

続いて「利用者様からの入浴拒否があった場合、その原因を探るためにどのような情報が必要か」をテーマに、ワークを開始。ふせんを使って自分の考えや意見を出し合いました。そして「認知症の有無や程度」「自宅で入浴していた時の習慣」「入浴時間の好み」「職員との人間関係」などの視点から議論を深め、利用者様に関する幅広い情報収集と分析が質の高いケアにつながっていくことを学びました。

グループワークの後半には、事前に参加者から募った悩みや疑問に対し、講師陣がそれぞれの現場経験を交えながらアドバイスを送る時間も。特に多く寄せられた「1人で夜勤に対応するのが不安」という悩みに対し、「緊急時のマニュアルを手に取りやすい場所に置いておくと、いざという時に落ち着いて行動できる」「利用者様の状態を細かくメモに残すと安心」などと語りかける講師の声を、参加者はうなずきながら熱心に聞いていました。



研修に参加した方々の感想


介護職として必要な知識と技術が凝縮された中身の濃い研修だった。参加して良かった。


今までの仕事を振り返って客観視することができ、自分の理解が足りていなかったと気づかされた。


新人介護職員という同じ立場の人たちと話せたのが楽しかった。刺激やエネルギーをもらえた。


介護の仕事の深みややりがいを再認識し、今後のキャリア形成を考えるきっかけになった。


参加者の中に外国人の方もいて、介護人材がますます多様化していることを実感した。


講師が熱意のある素敵な方々で、こんな風になりたいと思った。今後も勉強を続けたい。


グループワークではいろいろな考えがあることがわかり、新たな気づきや発見があった。



浅井タヅ子会長からのメッセージ


介護職は「人を幸せにする」対人援助の仕事であり、関わる利用者様に1人として同じ方はいません。だからこそ、その方の身体状況だけでなく、生活環境や習慣、価値観といった情報を、観察とコミュニケーションを通じて理解し、最適なケアを考える「アセスメント」が重要です。教科書やマニュアルに書いてある介助方法であったり、声かけであったりが必ずしも正解とは限らない。答えは、利用者様と深く向き合う日々の中にあって、100%オーダーメイドなんですね。それが、今回の研修で新人介護職員の方たちに最も伝えたかったことです。

参加者のみなさんには今日学んだことを職場に持ち帰って、ぜひ生かしていただきたいと思います。そして、より良い介護のあり方を職場の方々と一緒に探究し、介護職として誇りを持って成長していかれることを願っています。私たち岐阜県介護福祉士会も、研修や情報発信などを通じて、バックアップを惜しみません。介護職がやりがいと楽しみに満ちた魅力的な仕事として語られるよう、ともに歩んでいきましょう。

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▲講師を務めた岐阜県介護福祉士会のみなさん