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「岐阜県介護人材育成事業者認定制度説明会」開催レポート

update 2024/06/04

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厚生労働省によると、要介護認定を受けている高齢者は、公的介護保険制度がスタートした2000年度以降、増え続けています。一方で少子化が進行し、介護業界の人材不足は全国共通の課題。団塊世代が後期高齢者になる2025年問題を目前に、不安を抱いている事業者様も多いのではないでしょうか。

こうした背景から、岐阜県で2016年度にスタートしたのが、介護人材の育成や職場環境の改善に積極的に取組む事業者を県が認定・支援する「ぎふ・いきいき介護事業者認定制度」です。同制度は、法人規模に関係なく、各事業者の取組みの状況に応じて3つのグレードで認定するのが特徴で、2024年5月現在で県内168事業者が認定を取得しています。認定を受けると、各種補助金の優先採択や、認定制度のロゴマークを活用したPRができるなどのメリットがあります。

2024年5月17日(金)にワークプラザ岐阜で開かれた「ぎふ・いきいき介護事業者認定制度説明会」には、これから認定に向けて取組む事業者、さらに上位グレードの認定を目指す事業者ら75名が参加しました。


【概要】

開催日

2024年5月17日(金)

会場

ワークプラザ岐阜(オンライン配信を交えたハイブリッド形式)

参加者

75名(うち、認定事業者の参加は46名)

プログラム

第1部

・認定制度におけるグレード別基準について

・相談員による相談支援について

・認定申請および更新申請の手続きについて

第2部

・介護事業者による取組発表(社会医療法人 蘇西厚生会様)


第1部ではまず、今回の説明会の企画運営を行った公益財団法人介護労働安定センター岐阜支部の担当者があいさつ。「岐阜県の介護職の有効求人倍率は5~6倍で高止まりの状態。介護職の離職率は全国平均を下回るものの、慢性的な人材不足感が続くため、人材育成と業務効率化で環境改善をしていくことが欠かせない。ぎふ・いきいき介護事業者認定制度を利用して、事業所のブランド力をアップしてほしい」と話しました。
続いて、特定社会保険労務士の纐纈敦さんが認定制度のしくみやグレード別の取組み、新加算制度への移行などについて説明。「働く側は就職活動にあたって、職場の環境をしっかりと確認する。グレード認定を受けていることや、具体的な取組みがホームページなどで発信されていると、事業所の魅力がより伝わりやすい」とアドバイスを送りました。また、県高齢福祉課の担当者が認定制度の手続き方法や書類作成時の注意点、認定制度のメリットなどを補足説明しました。


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【認定のステップ】

取組宣言→認定申請→グレード3認定→グレード2認定→グレード1認定

【評価の観点】

◆信頼される運営:地域交流・社会貢献活動への取組み、情報発信の充実に向けた取組みなど
◆積極的な人材育成:評価・報酬制度の確立に向けた取組み、職員のキャリアアップへの取組みなど
◆職員の定着促進:ワークライフバランスの充実に向けた取組み、健康づくりと福利厚生の充実に向けた取組みなど


第2部では、グレード1の認定を取得している社会医療法人 蘇西厚生会 松波総合病院介護老人保健施設の川原哲生事務長が取組み事例を発表。「グレード1の認定を受けるまでに、およそ2年を要した。グレードの認定を取得すると、自施設をPRしていただける機会が増え、職員のモチベーションアップや人材の定着につながる。決して簡単ではないが、取組むことで得られるメリットは大きい」などと話しました。


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【社会医療法人 蘇西厚生会様の具体的な取組み】

◆信頼される運営:県が主催する福祉イベントへの参加、自然災害の被災地支援、中学生を対象とした体験学習機会の提供、地域サロンの開催など
◆積極的な人材育成:1人1研修受講できるオンライン学習制度の導入、新入職員研修の実施、資格取得支援など
◆職員の定着促進:「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」の認定取得、事業所内保育所の設置、処遇改善加算の取得など


岐阜県では今後も関係機関と連携しながら、「ぎふ・いきいき介護事業者認定制度」のさらなる普及に向けた活動に取組んでいきます。認定取得をご検討中の事業者様はぜひ、お気軽にお問い合わせください。


◯「ぎふ・いきいき介護事業者認定制度」について

・詳しくはこちら(県HPリンク)
・サイト内のページでもフロー図等でわかりやすく解説しています。
→「ぎふ・いきいき介護事業者について


◯「ぎふ・いきいき介護事業者認定制度」に関するお問い合わせ
岐阜県 健康福祉部 高齢福祉課
TEL 058-272-8289

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