
介護職をめざしたきっかけ
- 介護職を志したきっかけは、父を介護する介護士の姿を見て「私も両親のために役に立ちたい」と思ったことです。中学2年生の頃に父が難病を患い、寝たきりの生活のなかで母が付きっ切りで介護をしていました。そこで大きな存在だったのが、看護師やケアマネジャー、デイサービスの職員の方々でした。父へのサポートはもちろん、父の介護をする母に対しても寄り添い続けてくれた介護に携わる人の姿を目の当たりにしたことで、高校2年生の時に介護の専門学校に行くことを決心。以前から高齢者の方々と接することが好きだったことや介護士がどのように両親と関わっていたかを普段から学んでいたため、専門学校でも進んで学ぶことができました。そして、介護について学ぶにつれて介護職を目指す思いがより一層強くなったと感じています。

私は今、こんな仕事をしています
- 現在は介護主任として、利用者様の身体介助などの生活支援や職員の育成を行っています。利用者様と関わるうえで、日頃大切にしているのが「利用者様が自分の大切な人だと思って関わる」ということ。自分の家族を想像して、何をしたら喜んでくれるか、何をやってほしいかを見極めながらケアをするよう職員にも伝えています。また、利用者様やそのご家族、職員からの意見をより良いケアにつなげていくのも役割の一つです。利用者様一人ひとりに合ったケアができるように、まずは行動してみること、聞いてみることを大切に日々試行錯誤しながらケアに努めています。

やりがいを感じる時
- 職員で考えながら行ったレクリエーションで、「すごく楽しかった」「またやってほしい」というお声をいただけたときにやりがいを感じます。エバーグリーンではクラブ活動や行事が多く行われていて、利用者様の状態に合わせながら、楽しんでもらえるような工夫をしてきました。夏祭りなどの行事では、利用者様のご家族や地域の方々、ボランティアの学生にもご参加いただいているので、エバーグリーンをより知ってもらえる貴重な機会となっています。コロナ禍で制限はあるものの、利用者様はもちろん、職員も一緒になって楽しめるレクリエーションを今後も続けていきたいです。

今後の目標
- 私自身も新しいことを学びながら、介護学生の育成により力を入れていきたいと考えています。介護の内容は、時代によって変わっていくものです。当時学んだことと現在の介護では違う部分が多くあるので、学生に教わりながら、より良いケアができるよう勉強しています。互いに学びながら実際に現場で働く姿を見せることで、学生に介護の楽しさややりがいを感じていただき、介護に興味を持ってもらえるような関わりをしていきたいです。そして、介護だけでなく、人としても成長してもらえるように育成していきます。