介護職をめざしたきっかけ
- 高校生の頃、職場体験で市内のデイサービスセンターへ行きました。その時に、ボールを使ったレクリエーションや、入浴後に利用者様の頭を乾かすなど、簡単な介助を行いました。お年寄りの方と一緒に過ごせた経験がとても楽しかったことから「誰かの役に立ちたい」と思うようになり、高校卒業後、県内で福祉が学べる短期大学部へ入学しました。社会福祉学科の実習で「せせらぎ緑風苑」でお世話になり、短期大学部卒業後そのまま入職しました。施設はとても清潔で働きやすく、施設の方もさまざまな相談にのってくれます。先輩がマンツーマンで業務を教えるプリセプター制度というスキルアップ期間があり、実践的な内容を含め、メンタルケアも指導してくれるので、豊かな心持ちになれたと思います。
私は今、こんな仕事をしています
- 特別養護老人ホームに入所されている本入所様とショートステイ利用者様数名の食事や排せつ、入浴などの日常生活のサポートをしています。あわせて、今いるフロアのショートステイも担当しています。業務としては、ショートステイを利用される方の居室の振り分けや、介護計画書の作成などを行っています。当施設の理念である「お年寄りは人として尊ばれる」のもと、人生の先輩として誠実な対応を心がけています。施設内でも家庭的な温もりを大切にし、地域や家族とのつながりを大切にしています。勤務的には、早番、日勤、遅番、夜勤とありますが、柔軟に勤務時間を調整させてくれるのは、うれしいポイントのひとつです。中堅と呼ばれるポジションになり、後輩の指導を任されるときがあります。認知症のある利用者様には、前からゆっくり穏やかに声掛けすることや、利用者様が徘徊するときは、利用者様からの直接の声を聞いて心を落ち着かせるなど、なるべく具体的に分かりやすく丁寧に指導するよう心がけています。
やりがいを感じる時
- この職場は、10代~70代の方まで幅広い年代の職員がいます。仕事やプライベートで困ったときに、すぐ相談にのってくださる先輩がたくさんいるので、私自身とても助かっています。入職したばかりの頃、学校の学びと実際の現場とは全然違うということに戸惑っていた私に、それぞれの学びを合わせて、自分なりに取り入れるということを丁寧に教えてくれた先輩の存在に救われました。また、介助を終えた後に、利用者様から「ありがとう」と言葉をかけていただいたときも、うれしい気持ちでいっぱいになりますし、この仕事を続けてきて良かったと思います。入浴介助に関しては、椅子浴とストレッチャー浴などがあるので、利用者様も安心して入浴できるほか、移乗のときも介護ロボットがあるおかげで、職員の負担が軽減できる点もありがたいです。最近では、パワーアシストスーツを施設で購入してもらいました。慣れるまでぎこちなかったですが、慣れてくると腰への負担が軽減され、とても助かっています。
今後の目標
- 「介護予防運動指導員」という資格があることを最近知りました。この資格は、筋力トレーニングをはじめ、低栄養を防ぐ食事のとり方や口腔ケアや、寝たきりや要介護状態の予防など、生活全般の質を上げて、その人らしい日常生活を過ごせる支援ができるので、ぜひ取得してみたいと思っています。これからもずっと現場で働きたいと思っているので、現場での業務に重きを置きながら、今後は施設全体を私なりにサポートしていきたいです。