介護職をめざしたきっかけ
- 結婚してから名古屋で仕事をしていましたが、娘の小学校入学をきっかけに地元に戻り転職しました。名古屋では営業職をしていましたが、地元に介護施設ができ、オープニングスタッフを募集していることを知り、資格がなくても大丈夫でしたので応募しました。技術も知識もありませんでしたが、人と接する仕事という点では前職の営業職とも通じることもあり、「やれるのではないか」と思ったのが応募の動機です。また、新しい施設でスタートがみんな一緒ということも、新たな気持ちでできそうな気がしました。
右も左もわからなかった介護職ですが、経験者の方に教わり、働きながら勉強をして、3年で介護福祉士の資格を取得しました。同じ志を持つスタッフたちとみんなで勉強しながら取った資格で、今でも一生懸命勉強していた20年前のことを思い出すと初心に戻れます。
私は今、こんな仕事をしています
- 現在は介護長をつとめており、2階と3階のフロアと介護部門をまとめています。他部門との協働から自部門の職員の教育、介護品質の向上などの管理職業務とともに、早番、遅番、夜勤の交代勤務にも入っています。また看護師、リハビリテーションの理学療法士、栄養士とも時間があれば話し、利用者様一人ひとりのサービスを考えます。介護職員は24時間、利用者様を見ていますので、施設で働く他の職種の職員たちに利用者様の状況を伝えることも私たちの仕事です。
認知症のお年寄りは年々増えていますが、人生の大先輩である利用者様の日常生活をお手伝いできることは、忙しいながらも楽しく働ける毎日です。利用者様の笑顔とありがとうの言葉でパワーをもらい、日々やりがいを感じています。
この職場の好きなところ
- 「やりがい」は、利用者様の笑顔とありがとうの言葉です。自分のやったことが利用者様に伝われば、必ず笑顔とありがとうの言葉がかえってきます。利用者様からの笑顔に、逆に私からありがとうと言うこともよくあります。成績が上がらなければ評価されない前職の営業職とはあきらかに違いますね。評価されることばかりが幸せではなく、喜んでもらえることがなによりも嬉しいと思えるようになりました。
当施設は老健ですので、利用者様が元気になって自宅に帰るのを見届けることができるのもうれしいことです。また少しずつ手足が上がるようになったり、介助の必要がなくなったり、利用者様のできなかったことができるようになる時も喜びを感じます。当施設を利用される方は、かなり厳しいリハビリテーションでもがんばっています。そんな姿を見て、私も力をもらっています。
今後の目標
- 職場では、接遇インストラクターとして講師もしております。介護職は究極のサービス業と思っていますので、高齢者の生活の場で深く接する私たちには、接遇によるホスピタリティがとても大切です。利用者様が施設での生活に安心できて、介護職員のことを信頼できる。そんな接遇の技術を教えるために、今でも外部研修に行ったり、参考書などを読んでさらなる勉強を続けています。
スキルアップとしては、認知症の病気についてもっと知りたいと思います。いろいろな認知症の症状の方がいるので、もっと学べば理解できることも多くなり、ケア方法の幅も広がります。外部研修を受けて習得していきたいと思っています。