介護職をめざしたきっかけ
- 姉が障がい者であるため、幼い頃から障がいを持った方と関わることが当たり前の中で過ごしてきました。その中で、障がいを持つ人を支えてくれている人たちの献身的なケアや優しさを目の当たりにして、「自分もいつか支える側になりたい」と子どもの頃から思っていました。
中学生の時、私の幼稚園時代の先生(現在は母子生活支援施設「きーとす」の施設長)が、ボランティアに誘ってくれました。今私が働いている特別養護老人ホームや児童養護施設など、いろいろな施設で掃除をしたり、介助のサポートを経験しました。このボランティアを通して介護職に興味を持ち、ますます福祉の仕事に就きたいと思うようになり、大学では保育士を専攻しながら介護福祉士や社会福祉士の資格取得のための勉強をしました。
卒業後は同法人の障害者支援施設で働き、現在は特別養護老人ホーム「サンライフ彦坂」で、3階のリーダーを務めています。50名の利用者様が暮らすフロアで、職員との連携をとりながら、いいチームワークで仕事ができています。
私は今、こんな仕事をしています
- 就職してから2018年までの11年間は、同法人の障がい者支援施設「あいそら羽島」の入所サービス部門で勤務していました。当施設に異動して、初めて高齢者の方と関わりを持たせていただきました。いろいろな年齢の方たちをケアすることで、子どもから高齢者まで、どの人も笑顔にしてあげたいと思うようになりました。
障がい者と高齢者では、身体状況も違えば介護の方法も異なります。介護職を長年やってきましたが、高齢者施設に異動になり最初はいろいろなことにとまどいがありました。特別養護老人ホームでは初心に戻って、いろいろ教えてもらいながら高齢者の介護を学びました。現在介護業務以外にも、関連部署との調整や職員の肉体的負担を減らすための福祉機器の導入を進めるなど、長く働きやすい環境づくりを心がけています。現状に満足せず、エビデンスに基づいた支援を行うことで、よりよいサービスの提供を行うことが可能になりますし、それを実現していくことが自分たちの使命だと思っています。
この職場の好きなところ
- 現場で活躍している職員の年齢が比較的若く、先輩、後輩のような上下の壁がなくアットホームな雰囲気があります。互いに感じていることや考えていることを発言できる機会も多く、よいものは試してみようと職員みんなですぐに実践できる環境です。また新しいことにチャレンジするときは、先輩職員がバックアップしてくれ、安心して取り組めます。
介護職では珍しく年間120日の休日があり、福利厚生も充実しており、産休や短時間勤務の取得率もいいので、子育てをしながら働いている職員も多くいます。仕事とプライベートの両立ができ、充実した日々を過ごしている職員はいきいきしています。
また法人内に高齢者はもちろん障がい者や児童の施設もあり、社会福祉の多様な分野を学ぶ機会がたくさんあります。
今後の目標
- 今までは障がい分野を学んできましたが、高齢者施設で働くことにより、各種法令やガイドラインに目を通して、常に最新の情報に目を向けるようにしています。また福祉機器の効率的な活用も考えています。現場に適した機器はないか、福祉機器展などに積極的に足を運び調べています。また高齢者分野の資格は、ケアマネジャーなどまだ取得していないものもあります。一から勉強ができるいい機会にもなりますので、さらなる資格取得も目指していきたいです。
少しでもたくさんの利用者様の笑顔を引き出せるよう、今まで以上に寄り添った支援を心がけ、昔は楽しかったと感じさせるのではなく、今が一番楽しいと思ってもらえるようにケアをしていきます。