介護職をめざしたきっかけ
- 高校では家政科専攻だったことから、授業の中で保育や調理、被服などとあわせて福祉についても学ぶ時間があり、ホームヘルパー3級を取得しました。卒業後の進路を考える中で、学んだ知識や資格を活かせる仕事として介護職を検討するようになりました。最終的には、高校時代に学んだ他の分野に比べて就職先の選択肢が広かったことや、給与面なども含めた待遇も踏まえて、介護職の道へ進むことに決めました。
入職当初は、大変なこともたくさんありました。特に苦心したのが利用者様との会話です。なかなか会話が通じない、何度も同じ話を繰り返すといった利用者様にどのように対応してよいか、戸惑ってばかりいました。しかし先輩から学び、経験を重ねることで、手探りではありますが、少しずつ自分なりの対応ができるようになっていきました。
私は今、こんな仕事をしています
- 三大介助といわれる食事、入浴、排せつの介助を重点的に取り組んでいます。特に排せつケアについては、3、4年程前から率先して取り組みを強化。スキントラブル、かゆみが軽減したと利用者様からも評価をいただいています。
また、現在は介護主任として職員の人材育成やフロア全体をまとめる役割も担っています。新人職員の育成については、当法人の特色の一つでもあるマンツーマン指導を実践。日々の業務の指導や行事の実行委員会への参加など、常に行動を共にしながら育成し、個々の性格や力量、成長の進度などに合わせて、介護職員として自立して業務に携わることができるまで寄り添って指導にあたっています。
この職場の好きなところ
- 利用者様と会話をすることが一番の楽しみです。お話の中で見せてくださる笑顔などから「自分に心を開いてくれたのかな」と感じられた時は、幸せな気持ちになります。また体調が優れない時、自分では平静を装っているつもりでも「大丈夫?」と利用者様から心配の声を掛けていただくなど、心づかいに癒されることもしばしばです。利用者様と、家族のように時間を共に過ごすことができる今の仕事に就いて良かったと、日々実感しています。
また、職場の雰囲気も穏やかで、ベテラン職員と新人職員が協力し合う風土が根付いているため、非常に働きやすい環境です。
今後の目標
- 一つは、技術的な面のみならず、ケアマネジャーの資格取得など、知識の幅を広げていくことです。知識の裏付けを得ることで、利用者様一人ひとりの思いをくみとり、最適で心地よい介助ができるように努めたいです。二つ目は、世相に合わせて変化していく福祉の法律や制度に関することなどに今以上に目を向けることです。利用者様のご家族への説明やコミュニケーションの際に自信を持って対応ができ、しっかりと信頼関係が構築できる基盤づくりをしていきます。