介護職をめざしたきっかけ
- 高校卒業後、准看護師を志していましたが、結婚・出産を機に、育児に専念することを決意。しかし子どもの成長に伴い、もう一度人のお世話をする仕事に就きたいという思いが芽生え、かねてより興味のあった介護職への興味が次第に高まっていきました。介護職への憧れを抱きながらも、知識も経験もなく、家庭のことがおろそかになってしまうという不安もあり、なかなか踏み出すことができずにいた私の背中を押してくれたのは「自分の好きなことをやってもいいんじゃない」という子どもの言葉でした。
以来、平日は家事、育児、パートタイムでの仕事を続けながら、週末に学校へ通い、介護職員初任者研修を修了しました。その後、老人保健施設、小規模多機能型居宅介護での勤務を経て、現在のデイサービスに入職しました。
私は今、こんな仕事をしています
- 朝は、利用者様のお迎えからスタート。午前中は入浴介助、嚥下体操、昼食の準備や介助、口腔ケアやトイレ介助などが主な業務です。午後からはリハビリ体操や機能訓練の補助を行い、在宅での生活を維持できるように支援しています。嚥下準備やリハビリなどの運動の内容は、インターネットなどで調べたことを参考にしながら、自宅でも取り入れやすいように動きをアレンジしたり、BGMを考えたりしながら、積極的に取り組んでいただけるように工夫を凝らしています。また、午後の活動の時間には、日替わりでゲームや習字、フラワーアレンジ、制作などを実施。利用者様に楽しい時間を過ごしていただけるような内容を日々思案しています。
利用者様と接する際、特に心掛けていることは、利用者様のご自宅へお迎えに行った時、必ず笑顔で、元気いっぱい朝の挨拶をすること。自分にとって仕事の始まりであるのはもちろん、利用者様が一日を元気に過ごすきっかけになればと思っています。
この職場の好きなところ
- 利用者様の笑顔を思い浮かべながら、日々の体操や活動の内容などを考える時間はとても楽しく、やりがいを感じます。利用者様にまた挑戦してみたい、やってみたいと思ってもらえるようなものを考えるようにがんばっていますが、そんな私を温かい目で見守り、応援してくださる上司や先輩、チームのメンバーにも心から感謝しています。
子どもの学校行事の際などは、事前に希望を出せば休暇が取れるなど、自由度の高い勤務体制も魅力です。私自身が介護職に関する検定を控えた前日などにも、休暇を取るように促していただくなど、細やかな配慮や互いに支え合う雰囲気があり、とても働きやすい環境です。
そして何より、利用者様からかけていただく「ありがとう」、「楽しかったよ」、「あなたがいてくれて良かった」などの言葉が励みになります。利用者様の笑顔や言葉に元気をもらい「こちらこそ、ありがとうございます」という感謝の気持ちでいっぱいになり、心が温まります。
今後の目標
- 介護の現場で経験を積んでいく中で痛感することは、知識の大切さです。例えば利用者様の体調が普段と異なる時や急変した時、どのような背景が考えられるか、どのように対応するべきかなど、知識があれば想定できるケースが増えます。また、先輩職員の仕事ぶりなどを目の当たりにし、知識に裏付けされた介護を実践することで気付きの幅が広がり、利用者様一人ひとりの状況に合わせてより快適に、スムーズに日常生活を過ごしていただくための支援の選択肢が増えるのだということを実感しました。
現在進めている介護福祉士の勉強をはじめ、将来的にはケアマネジャーの資格取得なども視野に入れながら、多様な相談に応えられるような介護職員を目指して学習を進めていきたいです。