介護職をめざしたきっかけ
- 子どもの頃は祖父母と同居していたこともあり、人と接すること、特に高齢の方と接してお世話をすることが好きでした。また、料理も好きでしたので、いつも母の手伝いを進んでするような生活でした。進路を選ぶときには料理が好きという気持ちが勝り、飲食業界へ。アルバイトを掛け持ちして働く中で、「このままではいけない、手に職をつけたい」と思っていた20歳の頃、介護への興味がわき上がってきました。通信教育で学べる学校を利用し、入浴や食事介助の研修を経てホームヘルパー2級(現:介護職員初任者研修)を取得。当初ぎこちない声掛けと介助をしていた私に、利用者様が「ありがとう」の一言をくださり、うれしい気持ちになるとともに、やりがいを見つけることができました。そのときの気持ちが介護の仕事を続ける決め手になりました。
これまでに結婚・出産で5年ほどのブランクがありましたが、「何かまた仕事を」と考えたときに「介護しかない」と復帰。それだけこの仕事が好きなのだろうと思います。
私は今、こんな仕事をしています
- 介護職としてデイサービスで働く毎日です。入浴介助をさせていただくことが多いのですが、利用者様に「気持ちよかった」と喜んでいただけるように、心身の状態や生活習慣を把握し、一人ひとりに寄り添った介助を心掛けています。利用者様の中には一人暮らしの方もいらっしゃり、自分では手の届かない背中や足先をしっかり洗って差し上げたり、声を発してもらえるようにお話のきっかけをつくったりと気配りは大切です。また、スーパー銭湯のように広めのお風呂なので、体を洗う介助はほどほどでよいという方には、ゆったりくつろいでいただく時間を取るようにしています。
こうして一人ひとりの状況に合わせて仕事ができるようになったのも、これまで介護老人保健施設やショートステイなど、様々な形態の職場で働いてきた経験がいきているからだと思います。介護を必要とする多くの利用者様と出会えたことが、仕事に臨む上での大きな糧となりました。
この職場の好きなところ
- 「必ずできる!絶対できる!やってやるぞ!エイエイオー!!」の掛け声が好きです。朝礼のとき、利用者様とスタッフで元気にこぶしを突き上げて唱和するのですが、リハビリ機能を強化したこの施設に集う利用者様にピッタリの言葉だと思います。スタッフのモチベーションアップにも役立っているような気がします。
リハビリ用のトレーニングマシンはもちろん、接骨院で使われることが多いウォーターベッドも導入されているなど設備が整っているほか、理学療法士と柔道整復師も常駐しています。平成30年5月オープンとまだ新しい施設だからこそ、利用者様に「また来たい!」と思っていただけるよう、スタッフ同士で意見を出し合いながら良い環境づくりに努めています。利用者様の情報共有をしっかり行い、少しでも幸せな人生のお手伝いができたらいいですね。
今後の目標
- 子育てが落ち着いたら、ケアマネジャーの資格を取得してスキルアップにつなげていきたいと思っています。ケアプランの作成に携わり、また違った形で利用者様やご家族に寄り添っていきたいです。ご家族はどうしたいのか、利用者様はどうありたいのか、お気持ちをしっかり把握した上で一緒に介護のスタートを切れる仕事がしたいと考えています。
今は月1回行われている会社の研修会にできるだけ参加して、実務のスキルアップを図るよう心掛けています。感染症予防やおむつ交換など、知識を深めたいテーマはたくさんあります。また、レク向上委員会に所属しておりクリスマス会の企画といった仕事も行いました。一つずつ経験を重ねて、自分がスキルアップすることで利用者様の笑顔も一つずつ増えていけばうれしいですね。