介護の勉強 私たちらしい働き方

樋口英子さん

樋口英子さん

入職20年目
  • 事業者ジャンル

    介護老人保健施設
  • 勤務先

    巣南リハビリセンター/医療法人 清光会(認定事業者)
  • 取得資格

    介護福祉士、キャリア段位制度アセッサー、認知症実践者研修
  • 取材年

    2018年

介護老人保健施設とは

原則として、65歳以上で「要介護1」以上の認定を受け、病院から在宅への復帰をめざす方が一定期間、入所できる施設。医学管理下で医療ケアやリハビリ、日常生活の介助などが受けられます。

みんなが笑顔で生き生きと働ける!

そんな環境と人材を育てることが私の使命

介護職をめざしたきっかけ

高校生の頃、私を幼少時から面倒を見てくれた大好きな曽祖母が認知症を発症。そして、徐々に体力も低下して寝たきりの状態となりました。
当時は介護施設が少なかったため、訪問介護などを利用しながら母と祖母を中心に自宅で介護をすることに。認知症や介護という現実を目の当たりにして「本当に大変なことなんだな」と実感したと同時に、ヘルパーさんの頑張る姿や優しく微笑む顔、訪問入浴の大きな浴槽で入浴をしている曽祖母の気持ちよさそうな表情を見て、介護職は真心と感謝の心があるとても素敵な仕事だなと思いました。
その反面、私自身は曽祖母のために何もしてあげられなかったくやしさもありました。こうした思いから、高校卒業時に自宅近くにできた養成学校に入学。介護職を目指しました。

私は今、こんな仕事をしています

当施設の介護主任として介護全般の業務はもちろん、各フロアが円滑にケアの提供が行えているかどうかの確認もしながら、直接的、間接的に利用者様とスタッフをサポートしています。
利用者様には法人の経営理念である「笑顔あふれる暮らし」を提供できるよう笑顔で接するのはもちろん、一人ひとりの顔を見て、その時々の気持ちに寄り添いながら丁寧にお声掛けをするように心掛けています。また、スタッフにも働きやすい環境で働いてもらえるように悩み相談なども頻繁に行うようにしています。
明るく前向きで優しい利用者様やスタッフが多く、サポートする立場の私の方が励まされることもあるのがうれしいですね。

この職場の好きなところ

面会や職場見学の方に「スタッフさんが生き生きと働いていますね」「皆さん笑顔で元気が良いですね」と言っていただけることが多いのが自慢です。実際に若いスタッフも多く、また、スタッフ同士の仲がいいのも特徴で、ひとりが家庭の事情や体調不良で休んでも、嫌な顔を少しもせずみんなで業務をカバーしています。
2014(平成26)年からは、年齢などに左右されないキャリアパス制度を新導入。頑張った人が頑張った分だけ評価されていくシステムでみんなが向上心を持って仕事に取り組んでいます。年1回の永年勤続者表彰や資格取得者表彰などにもやりがいを感じますね。
法人内には自己啓発制度もあり、資格取得などに積極的に取り組める環境も整っています。

今後の目標

仕事と子育ての両立で悩むこともありましたが、育児休暇の取得や周りの理解と協力でこれまで仕事を続けることができました。現在は子育てが少し落ち着いてきたので、自身のスキルアップのために認定介護福祉士の取得を目指し、取得後は学んだことを生かして職場全体のスキルアップにつなげていきたいです。
また、既にキャリア段位制度アセッサー資格を取得しているのですが、まだ職場で生かしきれないのが現状です。今後は、人材育成と介護サービスの向上のため、アセッサー資格取得で得た学びを実践していきたいですね。他者を評価することで自分自身も成長でき、当施設の全員が介護のプロになれると思っています。

私のワークライフバランス

プライベートでは、5歳の息子が中心の生活。帰宅後は夕食づくりや翌日の用意とバタバタしますが、夕食を食べながら幼稚園での出来事を聞いたり、就寝前に遊んだりと、一緒に過ごす時間を大切にしています。最近では、少し余裕が出て、休みの日にはひとりでショッピングに出かけたり、時短料理教室にも通ったりしています。
当施設では、有給休暇以外に年3日のリフレッシュ休暇も取得できるので、仲間や家族と旅行に行くことが毎年楽しみです。
肉体的、精神的に大変なこともありますが、オン・オフのメリハリをつけることで充実した日々を送ることができています。
※インタビュー内容は取材時のものです。
  • 樋口英子さんが働いている認定事業者

    医療法人 清光会

  • 〒501-0311 岐阜県瑞穂市重里1996
  • http://seikohkai.jp/
詳しく見る

前のインタビューへ

次のインタビューへ