介護職をめざしたきっかけ
- 高校生の頃、いつでも誰にでも優しく接することができて、笑顔がとてもステキな知人ができたんです。「ステキだな」「私もあの人みたいになりたいな」と思っていたのですが、その人が介護職を目指して実際に夢を叶える姿を見て、私も介護の仕事をしたいと思うようになりました。
高校卒業後に特別養護老人ホームである当施設に入職。最初は初めての社会人生活、さらに体だけでなく心にも寄り添ってケアするという介護の難しさから、大変だと感じることも多くありましたが、徐々に仕事内容を覚え、スキルを学び、親身になって人助けすることの喜びが分かるようになりました。
入職から10年以上経ちますが、今でも高校の頃の知人のような笑顔を常に利用者様の前ですることが目標です。そして、誠心誠意尽くして、利用者様の笑顔を引き出していきたいと思っています。
私は今、こんな仕事をしています
- 主な仕事は、食事、入浴、排泄などの介助といった利用者様の日常生活のお手伝い。さらに、職員がお茶などをサーブする喫茶店の業務やレクリエーションなど、いろいろなことを行っています。
また、当施設は季節ごとのイベントも盛ん。毎年、春には桜を見に出かけたり、夏には祭りを開催したり、秋には地域の保育園児と交流会を行ったり、冬にはクリスマス会を催したりしています。最近では、そのクリスマス会でケーキをみんなでおいしく食べたことがいい思い出。こういったイベントは利用者様にとっても私たちスタッフにとっても楽しくて、毎度スタッフ同士で「どうしたら利用者様が喜んでくれるかな?」「今年も笑顔がたくさん見れるかな?」と、試行錯誤しています。
そういった試行錯誤は、毎日のことでも同じ。最近は、運動不足の利用者様のことを考えて、朝食前のラジオ体操を取り入れました。ちょっとした日々の工夫でも利用者様のためになれば、私たちもうれしいですね。
この職場の好きなところ
- 私を含め、全スタッフにとって利用者様は人生の大先輩。日常的にふれあうなかで、そんな大先輩の豊富な経験から、プライベートや仕事のアドバイスをいただけることがあり、介護福祉士としてだけではなく、ひとりの社会人、ひとりの人間として勉強になっています。そうした成長を日々感じられることがうれしいです。
もちろん、つらいこと、大変なこともありますが、利用者様やスタッフとの信頼関係があるから、こうして10年以上も働き続けることができたし、これからも働き続けたいと思えるのだなと思っています。
また、当施設は2018(平成30)年2月に全面リニューアルを完了。環境にやさしいZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)となり、とても明るく清潔な空間になります。利用者様や私たち職員にとって、自慢の施設になりそうです。
今後の目標
- 当施設の厚いバックアップのおかげで、2015(平成27)年に社会福祉主事の資格を取得。そして、2017(平成29)年にケアマネジャー資格取得の試験に挑戦して、無事に合格することができました。
今後は、2018(平成30)年の春からケアマネジャー講習を受けることになります。スキルアップすることで、自分のキャリアを上積みしていくことはもちろん、当施設で一生懸命働くほかのスタッフにも、自分が学んだことを惜しみなく広めていきたいと思っています。そうすることで、当施設の介護サービスの質の向上につながり、利用者様の笑顔をたくさん増やすことが、私の今後の目標です。