介護職をめざしたきっかけ
- 調理師の専門学校を卒業して、その後の夢は「学校や施設などの大きな厨房で調理スタッフとして働くこと」。しかし、残念ながらどこにも採用されることはありませんでした。そんな時に現在の職場の方に「調理師としては採用できないけれど、介護職はどうか?」と勧められたのが、介護職を目指したきっかけです。
最初は悩みましたが、食事も介護も人に喜んでもらうという意味では一緒。それに、「調理は自宅でもできる」、さらに「新しいことに挑戦すれば、人としての幅を広げられる」とも考えて、一大決心して介護職に就くことを決めました。
知識ゼロ、まったくの未経験でしたので大変なことも多かったですが、入職後は先輩や利用者様に支えられて、介護という仕事を心から楽しめるように。働きながら、ヘルパー2級や介護福祉士の資格を取得することもできました。
私は今、こんな仕事をしています
- 利用者様の食事、排泄、入浴など、日常生活に関わるお世話をさせていただいています。一人ひとりに合った生活リズム、異なる残存機能を生かしながら、利用者様全員が快適に生活できるような支援を心がけています。
といっても、当初は利用者様の個性に対応できることができず、あたふたしたり先輩に頼ったりしてばかり。しかし、知識を深め、利用者様と長く時間を過ごすうちに、食べ物や飲み物の飲み込み方などの違いが実感として分かってくるようになり、私自身楽しみながら介護に取り組めるようになりました。
また、以前配属されていたショートステイの現場に比べて、現在勤務する特別養護老人ホームは、より家族としての一体感を感じられて、私に合っているようです。安心感をもちながら、働かせていただいています。
さらに、当施設には113歳の利用者様も入居されていて、その元気な姿に私も元気をもらっているんですよ。
この職場の好きなところ
- 職場の雰囲気や働くスタッフに共通して感じられるのは、何より利用者様のことを第一に考え、行動していこうということ。おもしろくて明るいスタッフも多いので、どのフロアも賑やかで楽しいのも特徴です。もちろん、そういった体質は仕事にも良い方向に生かされていて、スタッフ間で気軽にフォローしあったり、困ったことがあればすぐに相談できたりと、結果的により質の高い介護サービスを提供できることにつながっていると思います。
働いていてやりがいを感じるのは、いつも利用者様が自分を必要としてくれること。利用者様の笑顔、ちょっとした仕草に癒され、毎日、仕事へのやる気がみなぎってくる気がします。
今後の目標
- 月に1回全体会議があり、講師を招いて医学療法などに関する研修を受けたり、看護や介護に関する実践的な訓練、研修報告を行ったりして、個人やチームの知識力アップ、スキルアップを目指しています。
私個人は、以前から認知症ケアについて知識を深めたいと考えていて、そうすることで認知症の利用者様との寄り添い方を適切でより良いものにしたいと考えています。
また、最期を迎えつつある利用者様のQOL向上を目指すターミナルケアも、深く学ばなければならないことのひとつ。ご本人やご家族が望む最期をお迎えになるため、スタッフができることとは何かを考え、スキルアップしていきたいです。
当施設は、スタッフが「こういうことを学びたい」と望めば、適した研修を紹介してくれ、支援もしてくれます。そういうバックアップがとてもうれしく、心強いですね。