介護職をめざしたきっかけ
- 介護職を目指したきっかけは、中学生の頃に経験した自宅での曾祖母の介護体験です。それまでの曾祖母は80代で、杖をついて過ごしていたとはいえとても元気でしたが、ある日、室内で転倒して骨折してしまいました。傷は癒えましたが、退院後は足の筋力が弱ったため車椅子生活となり、当時60歳代の祖母を中心として家族が曾祖母の介護をする日々が始まりました。
当時の私は勉強や部活動を言い訳にして、曾祖母から目を背ける毎日でした。しかし、ひょんなことから吸入の手伝いをすることに。そうすると、いつも目を背けていた私に対して、曾祖母は何度も「ありがとう、ありがとう」と言って笑ってくれたんです。
この言葉と笑顔が、私が介護職を目指した直接の理由です。大好きな曾祖母に限らず、世の中のおじいちゃんおばあちゃんの力になりたい一心で、この仕事を志しました。
私は今、こんな仕事をしています
- 特別養護老人ホームで、介護福祉士として利用者様の食事や入浴、排せつの介助をするのが主な仕事。ただ身体的な介助をするのではなく、利用者様とたくさんの時間を共に過ごし、一緒にたくさん笑い、言葉や思いを教えていただきながら、一人ひとりの気持ちに寄り添うケアを心がけています。四六時中人対人の職場なので難しいことも多いのですが、利用者様のこれまでの長い人生をイメージし、今を共にゆっくりと歩き、気持ちを共有することで信頼関係が築けると信じて、毎日頑張っています!
また、現在はユニットサブリーダーを拝命。ユニットリーダーを補助する立場として、同じ部署のスタッフや多職種間の連携、情報共有を行っています。経験の少ない若い私が先輩も多いユニットの中で役職を担えるか不安でしたが、皆さんの協力もあり、人間的にも成長できていると信じて毎日精進しています。
この職場の好きなところ
- 同じフロア内でも多職種間でもコミュニケーションが多く、アットホームで仲が良いところが大好きですし、自慢できるところです。そんな雰囲気が伝わるようで、利用者様の皆さんとも信頼関係が深く、とても仲良しです。例えば、私が腰椎ヘルニアになり長期休養した時のこと。ユニットのスタッフだけでなく他職種のスタッフ、利用者様まで家族のように心配してくださり、大きな心の支えになりました。特に利用者様は私のことを孫やひ孫のように考えてくれて、今でも感謝しています。
当施設は、ただ仲良しなだけではなく、スキルアップもどんどんできる職場。内部研修会や自己啓発研修など自分のスキルや希望に応じて様々な研修を受けさせてもらえます。最近では、皆さん忙しいなか協力してもらい、喀痰吸引等研修(第2号)にも参加することができ、資格を無事取得することができました。
今後の目標
- 2018(平成30)年4月には勤続5年目となる私。さらなる経験や知識の向上を目標として、内外の研修に参加し研修内容をユニットにフィードバックできたらいいなと思っています。具体的には、認知症の知識を深め、当施設にもいらっしゃる認知症の利用者様をより理解して、介護サービスの向上につなげたいです。
資格取得と同時に考えるのは、利用者様とご家族の関係についてです。私たちスタッフは、利用者様の家族にはなれませんし、ご家族を超える存在にもなれません。施設に入った利用者様とご家族とのつながりをどう支援していくのかを考え続け、利用者様ご本人とご家族をつなぎ続けられる存在になりたいと思っています。
また、いまだにつらいと思われている介護という仕事のマイナスイメージを少しでも払拭したい!そういう思いで当施設の広報委員にもなりました。より一層の施設の魅力を伝えていく活動を行っていきたいと思っています。