介護職をめざしたきっかけ
- 子どもの頃から人と触れ合うことが大好きだった私は、短大で幼児教育を選択。保育士や幼稚園教諭2級などの資格を取得後、介護も専門的に勉強したいと思い、専攻科へ進学して介護福祉士の資格を取得しました。幼児教育ではなく介護の道を選んだのは、お年寄り特有のゆったりとした時間の流れが好きで、会話をしながら一人ひとり丁寧に向き合えると感じたからです。
当法人は、学生時代の実習でお世話になった施設のひとつです。実習中、学生に対しても優しく接してくださり、様々な職種の方に声をかけていただきました。職員の方が笑顔で働く姿や、人生の先輩であるご利用者に対して敬意を払い、一線を引いて関係を築く接遇力に感動し、「ここなら職員の育成にも力を入れており、介護職としても、人としても成長できる」と思い入職を決めました。
私は今、こんな仕事をしています
- 自宅での生活に近い暮らしができるようにご利用者をサポートさせていただく、ユニットケア施設で働いています。家族が介護していた頃など、かつての暮らしぶりを伺い「24時間シート」を作成。起床時間や着替えのタイミング、食事やお茶の好みなどを一人ひとり把握することも大切な仕事です。「今日も一日楽しかった」と思っていただけるようコミュニケーションをとりながら、買い物や喫茶店でのモーニング、時にはバス旅行なども企画しています。料理をご利用者と一緒に手作りすることもあり、誕生日にはケーキを作りお祝いします。いつも食事を残される方が「美味しかったよ」と完食していただけた時などは、驚きと喜びを感じる瞬間です!
この職場の好きなところ
- 当法人の職員を大事にする姿勢が、施設内に和やかな雰囲気と居心地の良い空間を生み、ご利用者に温かい心で接することができる力を育んでいるのだと感じています。当然ながら、誰もがいつでも気持ちよくあいさつをするなど、職員間のコミュニケーションがとれています。そのため、時には業務で辛いことがあっても、すぐにフォローをしてくださる先輩や同僚に支えられ、のびのびと楽しく仕事ができています。また、月1回ある職員研修でのキャリアアップや、資格取得に励みやすい環境が整っている安心感もありますよ。
今後の目標
- 昨年から導入したプリセプター制度は、一定期間、先輩職員がマンツーマンで実務やメンタルケアなどのフォローを行う新人育成のための制度です。私は入職して5年目で仕事に自信がついてきた頃ですが、現在、プリセプターの一人として「人に教えることの難しさ」の壁にぶつかっています。かつて、先輩方が私に向き合って指導やサポートをしてくださったことで「私はこの仕事が大好きだ」と思える今があります。人に教えることで初心を思い出しながら、「後輩の頑張る姿を見て、自分も頑張れる」そんな関係をつくりたいです。