介護職をめざしたきっかけ
- 介護職に就く前は主人が営んでいた電気屋で働いていましたが、主人の祖母の介護が必要となり、その介護をすることになりました。まったくの初体験だったので、専門の資格を取りたいと思い、ヘルパーの資格を取得しました。介護保健制度が始まる2000年にこの業界へ入職し、その後、祖母が「サロン・ド・フレール」に入ることになり、パートとしてこちらへ転職しました。介護の仕事は、祖母の介護でほんの少し経験があったものの、現場では一人ひとりに合わせたサポートが必要なので、とてもハードでしたが、苦痛を感じることはなく、自分に合っていると思いました。ここまで働いてこられたのは、周りのスタッフたちの助けがあったからこそだと思います。
私は今、こんな仕事をしています
- 施設長として、利用者様の生活を支えつつ、スタッフのサポートやとりまとめを行っています。スタッフの得意分野をのばして、モチベーションを向上させることも大切な役割です。認知症の方に対しては、パートさんの力を借りながら、そのときそのときの瞬間を大切に、丁寧なケアをすると同時に、随時相談にのっています。「利用者様、仕事の仲間=家族」として接しているので、とても温かくてアットホームな雰囲気です。スタッフそれぞれが笑顔を絶やさず、助け合いながら働いている様子を見ると、この施設に入って良かったと思います。
やりがいを感じる時
- 認知症の方が、今まで出来なかったことが出来るようになったとき、それはもう大きな喜びで、この仕事をしていて本当に良かったと思う瞬間です。介護の仕事は、利用者様に信頼してもらい、より近い存在になることが大切です。笑ったり、泣いたり、そういった普段の出来事を利用者様とスタッフの間で共有できるところが、この職場の好きなところです。利用者様の素直な性格を受け入れることこそ、介護福祉の理念にも共通し、やりがいにもつながっています。また、まるで家庭にいて、家族と接しているかのような温かい雰囲気も魅力です。
今後の目標
- チーフも含め、スタッフの方々がさらに向上でき、仕事にやりがいを感じられるよう、環境を整えていきたいです。また、新型コロナが早くおさまるのを願い、アフターコロナを見据え、利用者様が喜んでくれるような企画をいろいろと考えたいとも思っています。個人的には、認知症ケア専門士の更新もあるので、それに向けてさらに勉強に励みたいです。とにかく今は施設長として、利用者様とスタッフが過ごしやすい環境を整えることが日々の目標です。