介護の勉強 私たちらしい働き方

篠田慶子さん

篠田慶子さん

入職17年目
  • 事業者ジャンル

    グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
  • 勤務先

    サロン・ド・フレール柳津/株式会社エステートホーム
  • 取得資格

    介護福祉士 介護支援専門員 栄養士 認知症ケア専門士
  • 取材年

    2022年

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは

原則として、65歳以上で「要支援2以上」の認定を受け、認知症などによって自宅での生活が困難な方が入居できる施設。専門スタッフの援助を受けながら1ユニット(5~9人)で共同生活をします。

日々の出来事をみんなで共有できる

アットホームな雰囲気が魅力です

介護職をめざしたきっかけ

介護職に就く前は主人が営んでいた電気屋で働いていましたが、主人の祖母の介護が必要となり、その介護をすることになりました。まったくの初体験だったので、専門の資格を取りたいと思い、ヘルパーの資格を取得しました。介護保健制度が始まる2000年にこの業界へ入職し、その後、祖母が「サロン・ド・フレール」に入ることになり、パートとしてこちらへ転職しました。介護の仕事は、祖母の介護でほんの少し経験があったものの、現場では一人ひとりに合わせたサポートが必要なので、とてもハードでしたが、苦痛を感じることはなく、自分に合っていると思いました。ここまで働いてこられたのは、周りのスタッフたちの助けがあったからこそだと思います。

私は今、こんな仕事をしています

施設長として、利用者様の生活を支えつつ、スタッフのサポートやとりまとめを行っています。スタッフの得意分野をのばして、モチベーションを向上させることも大切な役割です。認知症の方に対しては、パートさんの力を借りながら、そのときそのときの瞬間を大切に、丁寧なケアをすると同時に、随時相談にのっています。「利用者様、仕事の仲間=家族」として接しているので、とても温かくてアットホームな雰囲気です。スタッフそれぞれが笑顔を絶やさず、助け合いながら働いている様子を見ると、この施設に入って良かったと思います。

やりがいを感じる時

認知症の方が、今まで出来なかったことが出来るようになったとき、それはもう大きな喜びで、この仕事をしていて本当に良かったと思う瞬間です。介護の仕事は、利用者様に信頼してもらい、より近い存在になることが大切です。笑ったり、泣いたり、そういった普段の出来事を利用者様とスタッフの間で共有できるところが、この職場の好きなところです。利用者様の素直な性格を受け入れることこそ、介護福祉の理念にも共通し、やりがいにもつながっています。また、まるで家庭にいて、家族と接しているかのような温かい雰囲気も魅力です。

今後の目標

チーフも含め、スタッフの方々がさらに向上でき、仕事にやりがいを感じられるよう、環境を整えていきたいです。また、新型コロナが早くおさまるのを願い、アフターコロナを見据え、利用者様が喜んでくれるような企画をいろいろと考えたいとも思っています。個人的には、認知症ケア専門士の更新もあるので、それに向けてさらに勉強に励みたいです。とにかく今は施設長として、利用者様とスタッフが過ごしやすい環境を整えることが日々の目標です。

私のワークライフバランス

仕事がハードなので、休日は好きなアーティストの音楽をのんびり聴いて癒しをもらっています。私は、仕事頭になりやすいタイプなので、オン、オフをきっちり割り切るように考えているのですが、「子育て世代の方は好きな時間に勤務が可能なので、もっと気軽に声をかけてもらえるように業務改善を行わねば…」などと、オフのときにもつい仕事のことを考えてしまいます。けれど、無理に忘れる必要もないと思うので、それはそれで割り切りながら過ごしています。
※インタビュー内容は取材時のものです。
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