介護職をめざしたきっかけ
- これからの高齢化社会に向けて、以前から福祉の分野には興味があり、人と関わる仕事がしたかったため、少しでも早く専門的な勉強をしたかったので、中学卒業と同時に福祉の専門高校へ進学しました。介護施設での実習を通して、さまざまな職種と関わる中で、一番近くで利用者様と寄り添い、その方の人生の支えとなれる介護職にとても魅力を感じ、介護業界で就活を行いました。介護業界の中で、一つひとつ丁寧な仕事ができることと、地元だったということもあり、数ある施設の中でユニット型システムの『パサーダ』に決めました。
私は今、こんな仕事をしています
- 『パサーダ』は、ユニット型の特別養護老人ホームです。1ユニット10人で生活しており、各ユニットに担当介護士が配置され、一人ひとりに寄り添い、その方に合った個別ケアを提供しています。利用者様にとって毎日の生活の場であることを、職員一人ひとりが認識し、安心して過ごせる空間であるように、日々試行錯誤しながら業務を行っています。大変な出来事や想定外のことも多々ありますが、利用者様の立場にたち、自分だったらどうして欲しいかを常に考え、その思いや願いをなるべく汲み取れるよう心がけています。想定外のことが生じた場合には、さまざまなスタッフと連携をとりながら、問題解決できる職場だと思っています。
この職場でのやりがい/好きなところ
- 現在『パサーダ』では、日本人だけでなく、インドネシアやベトナムなど、3カ国以上の介護福祉士と実習生を受け入れています。皆さんとても優しく頼もしい存在で、年齢も20~30代の方が多く、私と歳も近いので、とても良い刺激になっています。そのスタッフを通じて、いろいろな国の文化や食べ物を知ることができて、良い気分転換にもなっています。
また利用者様に施設内で四季を感じてもらえるよう、季節に合ったイベントを多数開催しています。春は鯉のぼり、夏は七夕祭り、秋は文化祭、冬は書き初めなど、利用者様が作った作品も数多く掲示され、施設内はとても華やかな雰囲気です。施設内のスタッフも一緒になって作るので、団結力や連帯感も生まれます。利用者様と楽しさを分かち合えるイベント事は、私の楽しみの一つでもあります。
そのほか、利用者様のご家族からの言葉や手紙などを受けて「ここで両親のお世話を引き受けていただけて、本当に良かったです」という内容を、ダイレクトに言ってもらえることは、とても嬉しく思えると同時にやりがいを感じます。
今後の目標
- 人が相手のお仕事なので、毎日まったく同じということは絶対にありえません。利用者様はいくつもの病気を抱えていらっしゃる方がほとんどで、体調面で急変が起こることも少なくありません。また認知症の方や意思疎通が難しい方は、自分の不調を上手く伝えることができないことが多々あります。そうしたことからも、利用者様の小さな変化やサインにもすぐに気づけるよう、医療的な知識も増やしていきたいです。今後は、ケアマネジャーの資格取得を目指しながら、さまざまな方面でも活躍できる職員になれるよう、現場と事務の仕事の両立を目指したいと思います。
※通常時はマスク着用。写真撮影時のみマスクを外しています。