介護の勉強 私たちらしい働き方

谷奈津子さん

谷奈津子さん

入職2年目
  • 事業者ジャンル

    その他の介護関連事業
  • 勤務先

    ショートステイ千手の華
  • 取得資格

    介護職員初任者研修修了
  • 取材年

    2020年

父の介護で経験したこと、実感したことを活かし

介護する家族の声にも思いを寄せられる介護士に。

介護職をめざしたきっかけ

8年前、父が脳出血で倒れ、母と2人での介護生活がスタートしました。制度や施設、サービスなど介護のことを一から勉強し、在宅介護、デイサービス、ショートステイなどを活用して介護を続けています。
父の介護をする日々の中で、昨年息子が小学校に入学。息子と過ごす時間を増やしたいと思い、転職を考え始めた時、真っ先に候補に挙がったのが介護の仕事でした。父の介護で経験したこと、実感したことを活かせば、父以外にも多くの方々の役に立つことができるかもしれない。
また、これからの時代は介護を必要とする人が増える一方なので、一生続けられる仕事になると思い、専門学校に通って介護職員初任者研修を受講。合格後、現在の職場に就職しました。

私は今、こんな仕事をしています

ショートステイは宿泊ができる施設なので、日々の食事や入浴、トイレなど生活援助をはじめ、勤務する時間帯によっては深夜の巡視や起床時、就寝時のサポートも行います。やりがいは、例えば普段あまり食が進まない方が、私が介助に入った時はよく食べてくれるなど変化が見られたときに感じます。また、休み明けの勤務時に「昨日は会えなくて寂しかった」などと声を掛けられると、必要とされているという実感が湧きます。
介護する側の都合ではなく、利用者様がどうしてほしいか、何を欲しているかなど、ご自身が言い難いことでも思いを察する、耳を傾ける、手助けするなど、常に心の声を聞きとるようにしています。
父の介護を経験して痛感したことは、家族だけで介護を行うことがいかに大変かということです。デイサービスを利用している方でも、月数回などショートステイを併用することで、介護する方の疲れを癒し、リフレッシュすることにもつながります。実際の経験を踏まえて相談に乗ることで、ご家族の方が本心を打ち明けてくださることも多く、利用者様はもちろん、介護する方の支えになることも、私にできる大切な役割だと感じています。「ここに来たから、この笑顔を見ることができた」。ご家族からそう言っていただけた時、介護の仕事を選んで良かったと心の底から感じます。

この職場の好きなところ

年齢やキャリアに関係なく、スタッフ同士、とにかく仲が良いこと!時間が空くとすぐにランチに行ったり、夕飯を食べに行ったりします。小学生の息子も職場の仲間と打ち解けていて、食事の席にはよく一緒に連れて行き、みんなに可愛がってもらっています。
仕事の面でも、子どもが体調を崩したり、学校の行事などがあると、快くシフトを代わってくれます。会社や同僚たちのサポートと理解があるおかげで、子どもとの時間を大切にしながら、家庭と仕事の両立ができていると心から感謝しています。

今後の目標

どんな仕事でも、あらゆる面でコミュニケーションが大切だと考えています。職場の仲間や利用者様とのコミュニケーションはもちろんですが、職場以外でも、福祉関係の施設に勤務している友人や、介護職に就いている知人の話を聞くなど、積極的に情報収集や意見交換をすることで、利用者様にとって何が最善かを考える引き出しを増やしていきたいです。
また、幅広い知識、視野を得たいと考え、社内研修にはできる限り参加しています。いずれは介護福祉士の資格を取得できるよう、学習と経験を積み重ねていきたいです。

私のワークライフバランス

学校行事、習い事の送迎など、仕事以外の時間はすべて息子に充てています。お気に入りのひとときは、入浴タイム。息子と入浴すると背中を流してくれ、いろいろな話ができるので、1日の疲れが吹き飛びます。ときどき書いてくれる感謝の気持ちを綴った手紙は、写真を撮ってスマホに保存。疲れた時のエネルギーチャージになっています。
最近は父の車椅子を息子が押してくれるなど、成長を実感する日々。自慢の息子です。
※インタビュー内容は取材時のものです。
  • 谷奈津子さんが働いている認定事業者

    社会福祉法人 慶睦会

  • 〒501-1205 岐阜県本巣市曽井中島1698-1
  • http://i-1010.com
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