介護職をめざしたきっかけ
- 15年前に大好きだった祖父が認知症になり、祖母と母が自宅で介護をしていました。祖父は身体が大きく、女性2人で介助をするのはとても大変でした。認知症の症状が進むにつれ困り果てる2人を見てなにか手伝いたいという気持ちはあったものの、当時は私には幼い子どもがおり、介護の大変さを聞くだけでサポートすることはできませんでした。そんな悔しい思いもあり、介護のことを知り、役に立ちたいと強く思い介護職を目指しました。
施設には未経験でパートとして入職し、先輩方の仕事を見ながら覚えていきました。そして介護福祉士の資格を取得し、3人の子どもも一番下が小学校高学年になったので、昨年からは正社員として働いています。高校生の娘が学校で福祉を学んでおり、私の背中を見て育ってくれたことをとてもうれしく思っています。
私は今、こんな仕事をしています
- 高齢者の生活機能を改善するためのリハビリ施設として、地域では人気のデイサービスなので毎日たくさんの方が来られます。朝は利用者様のお迎えから始まります。施設に着いたら入浴やトイレの介助、またさまざまなリハビリ器具がありますので、脱着の介助も行います。リハビリメニューは、リラクゼーション目的の足浴・腹浴、柔道整復師のマッサージなどがあります。運動系では自転車こぎや歩行練習、ストレッチなどを行い、集団エクササイズでは私も一緒に声を出しながら全身運動をします。
今はリーダーになっているので、リラクゼーションや機能訓練室、浴室など、全体を見て把握することも大切な仕事です。じっとしていることが嫌いなので、空いている時間には名簿や送迎表の作成をします。
この職場の好きなところ
- 「笑顔いちばん」は名前の通り、とにかく明るいデイサービス施設です。スタッフみんな明るく、気が付くと私もいつも笑っています。仕事が楽しいことが伝わるようで、家族からも「お母さん、いつも楽しそう」と言われます。
当施設は運動リハビリに重きを置いているので、利用者様はリハビリ意欲が高く、私が逆に元気を頂くくらいに元気な方が多いです。いつも前向きな利用者様に、私が相談にのってもらうこともあります。
仕事のやりがいをいちばんに感じるのは、利用者様に「ありがとう」と言ってもらえたとき。また「このデイサービスに来ることが楽しみ」と言ってもらえたり、「あなたがいないと…」と私の存在を大切に思ってもらえたときは、この仕事に就いてよかったと実感できます。
今後の目標
- リーダーとして、さらにみんなを引っ張っていく力を身に付けたい。また幹部候補として、会社全体をよりよくできる人材に成長したいと思います。そのために「可能思考」の研修を受講しています。この勉強は、考えるだけで行動に移せなかった自分にはいろいろ学べる研修で、受講するたびに力が付きます。
また福祉のほかの資格も取得したいし、「マネジメント研修」や「マスターリーダー研修」「コーポレートコミュニケーションリーダー養成講座」など、さまざまな外部研修を受講してスキルアップを図りたいと思います。