介護職をめざしたきっかけ
- 小学生の頃、90歳近い曾祖母と暮らしていました。歩くときはいつも杖をつき、ゆっくり歩いている姿を見て「手を引いてあげれば速く歩けるのに」と思っていました。そこで、ある日手を引こうとしたら母に止められ、「ひいおばあちゃんは今、普通に歩けているから。本人が困っている時に手助けしなさい」と言われました。これがきっかけで「生活するうえで困っている人を上手に手伝うにはどうすればいいか」と思うようになり、その気持ちは中学生になっても変わらず、福祉コースのある高校を選びました。高校時代はボランティア活動を通して介護の仕事を学び、その後は介護福祉士の資格を取得するために、福祉科のある短大に進学。短大卒業後に資格を取ることができ、希望していた特別養護老人ホームに就職できました。学生時代に身に付けた知識と技術が、実際に職場で活用できていることが多く、高校から7年間、しっかり学んでよかったと思っています。
私は今、こんな仕事をしています
- 施設には特別養護老人ホームとショートステイがあり、シフト制で勤務しています。特別養護老人ホームでは、入居者様がその人らしく、いきいきと生活できるように支援しています。入居者様の心身の状態や生活習慣などを把握し、一人ひとりに寄り添った介護を目指しています。ショートステイでも、利用者様の行動に手を出しすぎないことが大切。リハビリの一つと考え、可能なかぎり自分でできることはやってもらいたいので、見守りながら介助をしています。学生の頃の実習では、入浴介助やオムツ交換などがうまくできず、就職してできるようになるものか不安でしたが、この2年間でいろいろなことができるようになり、自分自身でも驚いています。入居者様が楽しんでいる姿を想像して考える、施設行事の企画も好きな仕事です。
この職場の好きなところ
- 職員同士がとても仲がよく、家にいるような温かさと安心感があります。ユニット内はもちろん、ユニットが異なる職員同士も連携がとれていて、困っているとすぐに手を差し伸べてもらえる環境なので、安心して仕事ができます。仕事に情熱を持った現場経験が豊富な先輩がたくさんいて、とても勉強になりますし、アドバイスもしてくれます。大変な仕事ですがとてもやりがいがあり、職員みんなが明るい笑顔を絶やさないことで、入居者様に快適に過ごしていただいていると思います。
特別養護老人ホームとショートステイの両方に携わっていることも、成長の場を設けて頂けていると感謝しています。
今後の目標
- 入職して3年目になるので、今後はリーダー職を目指し、ユニットを引っ張っていける存在になりたいです。そして私がベテランの先輩方に教わったように、これから入ってくる職員を育てていけたらと思っています
まだまだ先になりますが、介護の現場でもっと実績を積んだら福祉に関するいろいろな資格を取得していきたいです。まずは社会福祉士の資格取得を目指し、ゆくゆくはケアマネジャーの資格も取ってスキルアップしたいですね。