介護職をめざしたきっかけ
- 看護師として長年、病院で勤務していましたが、この施設の前任看護師の方が定年で退職されるからと声をかけていただき介護の世界に入りました。施設には留置バルーンカテーテルをされていたり、病気のある方もいます。そんな中で看護師の存在は必要と思い、初めての分野の仕事に挑戦することに迷いはありませんでした。看護と介護は似たような部分もありますが、やはり初体験の業務がたくさんあり、初めのうちはわからないことだらけでした。自ら介護職員として率先して動く施設長を始めとするベテランのスタッフたちに助けられてここまでやってこられた気がします。また、「利用者様の少しの体調の変化も見逃さない看護師の私がいると安心」とスタッフから言っていただけるので、毎日やりがいを感じます。両親と同じような年齢の方に、ここへ来ることで元気になってもらえるのは幸せなことですね。
私は今、こんな仕事をしています
- 介護福祉士、介護職員初任者研修、看護師がスタッフとして勤務していますが、どの資格でも同じ内容の仕事をしています。朝は運転して利用者様を自宅まで迎えに行きます。施設に着くと、まずは朝のバイタルチェックは私の担当です。利用者様の血圧と体温を測定し、会話をしながら健康状態をみます。その後、午前中は全員参加で筋力体操やレクリエーション、外出などをします。
手作りの昼食を食べた後、午後はフリータイムとなり、希望で入浴したり、趣味活動をします。入浴は留置バルーンカテーテルなど医療処置をされていたり、介助が必要な場合は私がサポートします。午後はみんなでゲームをすることもありますが、利用者様が飽きないように新しいゲームを考えることも大切な仕事です。
座ってばかりいると足腰が弱るので、できるだけ運動をしてもらいたい。歩行マシンやボールを使うこともありますが、自分でできることは自分でしてもらうだけでいい運動になっていると思います。
この職場の好きなところ
- デイサービスと訪問介護に加え、福祉有償運送、家事援助、サロン活動などの助け合い事業も行っています。たくさんのスタッフがいますが、和気あいあいでとても仲良く、アットホームな雰囲気は利用者様にもよく伝わっていると思います。小さなお子様のいるスタッフの急な休みや学校行事などにも臨機応変に対応できるので、若い方にも働きやすい環境です。
一人ではできないことを全員でフォローしていくため、何よりもコミュニケーションを大切にしています。月に一度はスタッフ全員でのミーティングを行い、ベテランからまだ経験の浅いスタッフまで分け隔てなくいろいろな話ができるのがいいですね。利用者様からも「スタッフがいい人ばかり」や「スタッフの仲がいい」などと言ってもらえるので、これからも心のこもった介護と家庭的な施設づくりに努めます。
今後の目標
- デイサービスや訪問介護などで、利用者様が少しでも元気になってもらえるのが何よりも幸せ。そのために、これからも利用者様に楽しんでもらえるようさまざまなレクリエーションやイベント、ゲーム、脳トレなどを考えていきたいですし、外出イベントとしては、もっとドライブに連れて行ってあげたいですね。外で体を動かすことで、足腰の強化に繋がればと思っています。
また、休憩室にいろいろな研修の案内が掲示されているので、都合がつきそうなものはできるだけ積極的に参加して、介護職はもちろん看護職のスキルアップも図っていきます。