介護職をめざしたきっかけ
- 岐阜の大学に進学するまでは、ずっと大分に住んでいました。小学生の頃から、七福神の仮装をして地域を巡る「七福神巡行」という行事にボランティアで参加していて、その行事で介護施設を訪問したことがきっかけで、介護の現場に興味を持ちました。
スポーツの推薦で岐阜の大学に入学することになったときに、将来の進路のことをいろいろ考え、これからの高齢化社会では絶対に介護職が重要な存在になるだろうから、介護職を目指そうと思ったんです。福祉の学科がある大学だったので、介護学科で学び、介護福祉士の資格を取りました。
私は今、こんな仕事をしています
- 普段は家で生活されている方が長期や短期などの泊まりで利用できる、ショートステイという施設で介護福祉士として働いています。利用者様は普段は家で過ごされているので、最初は慣れない施設での生活に戸惑う方もおられます。だからこそ、ご家族との連携が重要で、利用者様をお迎えに行ったときには自宅での過ごし方や体調などを、しっかりとご家族の方からお聞きするようにしています。
僕の介護職としてのポリシーは、単に形だけの介護サービスを提供するのではなく、利用者様と信頼関係を築いて心の通ったケアや支援をすること。そのために、利用者様と積極的にコミュニケーションを取るよう心がけています。最初はよそよそしかった利用者様が、だんだん心を開いてたくさん話しをしてくださるようになると、とてもうれしいですね。
この職場の好きなところ
- 大学時代に1カ月間、この施設で実習をさせてもらったときから、利用者様と職員の関係や看護師など他職種との連携、職員同士の和気あいあいとした雰囲気に魅力を感じていました。介護の現場というと“辛い”“大変”というイメージがあると思いますし、実際に辛い場面や大変だと思うことも多いです。でも、それ以上のうれしい出来事や達成感、やりがいがあります。
僕は、介護職ほど人と人との関わりの大切さを実感できる職種はないと思っています。利用者様それぞれに異なる生活スタイルがあり、個性があります。そのお一人お一人と信頼関係を築き、感謝の言葉をいただいたときに“この仕事に就いて本当によかった!”と感じます。
今後の目標
- 「介護」という言葉を知っている人はたくさんいると思いますが、実際にどんなことをして、どのような仕事なのかということを知らない人が多いと思います。そこで、椿野苑のフェイスブックの投稿を行っています。椿野苑の活動を通して、多くの人に介護の現場のことや、介護の知識などについて知ってもらいたいです。僕個人の目標としては、社会福祉士の資格を取ることですね。