介護職をめざしたきっかけ
- 私が生まれ育ったエリアは高齢者が多く、小さい頃から自分の祖父母はもちろん、近所のおじいちゃんおばあちゃんが身近な存在でした。通りですれ違えば必ず挨拶するし、遊んでもらったことも。特に地域の夏祭りに参加した時は、仲のいいおじいちゃんおばあちゃんたちととても楽しく過ごしたことを覚えています。
そんな環境でずっと育った私が、介護職を目指したのはとても自然なことでした。高校3年生の時に仕事と人生について真正面から考え、「昔から大好きだったおじいちゃんおばあちゃんたちと関わる仕事がしたい。そして、恩返しがしたい」と、社会福祉科がある短大に進学しました。
私は今、こんな仕事をしています
- 当施設は、特別養護老人ホーム。利用者様の食事、排泄、入浴、移乗といった日常生活全般の介助を行っています。職員1人で利用者様約4人を担当し、担当者が中心となり、上司やほかの職員に相談しながら、より良いケアとサービスが行えるように日々考えて実践しています。
仕事内容は、人が相手の仕事なので、毎日同じということはありません。私たちが日や時間帯で気分や体調が違うように、ご高齢の利用者様も変化しています。自分で体調の悪化を伝えられない利用者様もいらっしゃいますが、長く一緒に過ごす中で「今日はいつもと何かが違う」と気づくことができるようになりました。そうした気づきを大切にして、自身のさらなる成長と利用者様への細やかな介助サービスを心がけています。
この職場の好きなところ
- 明るい雰囲気で、職員同士のチームワーク、助け合いを大切にしているところが好きです。職員同士もしっかり挨拶をするし、先輩も同僚も分からないことがあれば親身になって丁寧に教えてくれます。仕事をお手伝いすると先輩後輩関係なくもらえる「ありがとう」の言葉も嬉しく、励みになりますね。職員同士がいつもコミュニケーションがしっかりとれていることを実感しながら働いています。
また、当施設の分かりやすい特徴のひとつが、フロアや居室に利用者様の写真がたくさん飾ってあること。職員がカメラを向けると普段見られないような元気なポーズをとったり、笑顔を見せたりしてくれます。そんな写真をご家族がご覧になって「こんな表情を見たことがない!」と驚かれることも多いんですよ。利用者様やご家族の笑顔を見ることが、私の大きなやりがいとなっています。
今後の目標
- 短大を卒業し、介護福祉士の資格を取得。さらに2017年8月、喀痰吸引の研修を受けて資格を取得しました。介護職を4年経験した上で講義を受けると、実感することや深く学べることが多く、とても良い経験になりました。資格取得についての今後の目標は、社会福祉士やケアマネージャーなど。ただ資格を取得するだけでなく、さまざまな研修から知識や技術を身につけて、介護福祉士として成長して、職場や利用者様の手助けをしていきたいと思っています。