介護の勉強 私たちらしい働き方

栗山愛子さん

栗山愛子さん

入職13年目
  • 事業者ジャンル

    特別養護老人ホーム
  • 勤務先

    チェリーヴィラ広見苑/社会福祉法人さくら福祉会(認定事業者)
  • 取得資格

    介護福祉士
  • 取材年

    2017年

特別養護老人ホームとは

原則として、65歳以上で「要介護3以上」の認定を受け、自宅での生活が困難な方が入居できる施設。入浴、排せつ、食事、身体の移動など、24時間の介助を受けながら暮らせます。

介護のやりがいは笑顔や楽しさだけじゃない

哀しみや辛さ、利用者様の人生そのものに関われる

介護職をめざしたきっかけ

中学生の頃、自ら聴覚・視覚障がいを抱えながら社会福祉事業に生涯を捧げたヘレン・ケラーを取り上げたテレビ番組を見て、何とも言えない衝撃を受けました。その生き方に強く胸を打たれ、私も将来、ヘレンのように人に尽くすことをしたいと思ったのです。子どもの頃から祖母と同居していたことも影響して、介護の仕事を目指すことが具体的な目標となり、高校卒業後は介護福祉士の専門学校に進みました。
介護職に就いて17年程になりますが、当時と比べると今は仕事内容や施設のあり方が全然違いますね。当時は利用者様個々に合わせた介護というより、集団で食事誘導をしたりトイレに行ったりと、とても業務的で慌ただしい感じでした。

私は今、こんな仕事をしています

介護福祉士として利用者様の食事、排せつ、入浴介助や、リハビリ、レクリエーションなどを行っています。
また、2017年9月からはフロアリーダーを任せていただき、リーダーたちと相談して利用者様のケアの方針を決めたり、ケアマネさんや生活相談員さんと連携を取ったり、上司と打合せをしたり、スタッフからの相談を受けたりしています。責任とプレッシャーが大きいですが、統轄する役割を担ったことで周りを冷静に見られるようになり、人間的に成長させてもらっていることを実感しています。
介護現場では、利用者様の笑顔を見るのがやりがい、という声をよく聞きますが、当施設は看取りケアも行っているので、ときには辛いことも経験します。葛藤や辛さなども含め、利用者様の人生そのものに関わることができる今の仕事に、私はやりがいを感じています。

この職場の好きなところ

内部研修や外部研修など、スキルに応じてさまざまな研修を受けさせてもらえるところに魅力を感じます。私は昨年1年間、月1回の実習指導研修と中堅指導研修に通い、業務に必要な技術や知識を学びました。若手スタッフは吸引の研修などに積極的に参加して資格を取っています。
また、さまざまな施設の方が集う交流会に積極的に参加しているのもいいですね。違う施設の方々と日々の仕事について意見交換をして気づくことも多いので、とても貴重な機会を与えていただいていると思います。
そして若手スタッフが多く、職員同士の仲が良いのも当施設の魅力です。私も先輩や同僚とごはんを食べに行ったりしますし、若手スタッフたちは休日にテーマパークに遊びに行ったりしているようです。

今後の目標

介護キャリア段位制度の「レベル3」取得を目指して勉強しています。
私が介護職に就いた17年前は資格は特に必要なく、介護というと人のお世話をする仕事というイメージでした。でも、現在の介護職には介護や医療に関する専門知識や技術が必要ですし、スキルアップや待遇アップの基準となるキャリア段位といった制度も設けられ、専門職としての地位が確立されつつあります。
私の目標は当施設が介護の質の高さで選ばれる施設になること。そのためにも私自身がキャリア段位を取得したいですし、職員全員でスキルアップを目指していきたいです。

私のワークライフバランス

仕事と家事を両立するのは大変ですが、両親がサポートしてくれたおかげで、子どもが小さい頃から正規の介護職として働き続けることができました。ここまで支えてくれた両親にはとても感謝しています。
子どもたちにも不便な思いをさせてしまいましたが、ときには一緒に映画を見に行ったり、家でテレビを見たりするのが私にとっては至福の時間です。友人とパワースポット巡りをするのも楽しいひとときですね。
※インタビュー内容は取材時のものです。
  • 栗山愛子さんが働いている認定事業者

    社会福祉法人 さくら福祉会

  • 〒509-0214 岐阜県可児市広見1352-2
  • http://www.cherryvilla.or.jp/
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