介護職をめざしたきっかけ
- 私が介護職を意識したのは、「やりがいのある仕事がしたい」という思いで就職活動を始めた大学生の頃。当時は、高齢化社会に向けて厚生労働省が制定した「ゴールドプラン」により、福祉施設の整備や介護職養成が推進され、介護保険制度もいよいよスタートするという時期でした。このように、高齢者福祉が社会的に注目を集めていましたし、子どもの頃からおばあちゃん子で高齢者の方と接することが好きだった私は、介護の仕事を選びました。
最初は、介護に関する知識が全くない状態からのスタートだったので、食事の介助や認知症の方への対応などで難しいと感じることもありました。しかし、働きながら3年目で介護福祉士、5年目でケアマネージャーの資格を取得して知識を身につけ、現場の経験を積むことで自信をつけながら現在に至ります。
私は今、こんな仕事をしています
- デイサービスの仕事は、利用者様のご自宅までリフトバスでお迎えに行くことから始まります。施設へ到着後は血圧や体温を測り、「体調はどうですか?」という声掛けをして健康状態を把握。皆さまが一日安全に過ごしていただけるよう、個々の身体状態に応じたケアを心掛けています。入浴や食事の介助はもちろん、週替わりの内容で行うレクリエーションの企画をすることも。レクリエーションは、隣接する芝生広場でのお花見やひな祭り、夏祭りなど、なるべく季節感を味わっていただける行事を取り入れながら、身体を動かすゲームなども行います。利用者様の「今日は楽しかったよ」「また来るでね」という言葉や笑顔に励まされ、やりがいを感じています。私は絵や工作が好きなので、ゲームの道具を手作りしたり、ちぎり絵を楽しむための下絵を描いたりもしていますよ。ほかにも、スタッフ間の連絡調整や介護を担うご家族の相談受付なども大切な仕事です。
この職場の好きなところ
- 利用者様が日々を楽しく過ごしていただくために職員が一丸となり、試行錯誤を重ねて頑張っていけるところにやりがいを感じています。職員同士が普段からコミュニケーションをとっているため、「大変そうだな」と感じたら、お互いに自然と助け合いができる環境ですね。また、若い職員はとくに、積極的に研修に参加できる機会もありますので、働きながらスキルアップすることができます。接遇や感染症予防、事故防止などのテーマを分けた委員会を設け、チームで研究・発表をし合い、それぞれの学びの情報交換をすることも、より良い介護を行うために必要な時間です。10年以上勤務している職員が多いのも、切磋琢磨し合い長く勤められる環境が整っているからだと実感しています。
今後の目標
- 今年リニューアルした当施設は、より多くの方を受け入れられようになりました。デイサービスをご利用いただくことで、旧友同士が再会するというシーンに出会うこともあり、高齢者の方の社会的孤立を防ぐ場所としてお役に立てていることをうれしく思います。また、ご家族の介護の負担を軽減できる施設として、地域の役に立ちたいです。決まったスケジュールを実行するだけでなく、利用者様の「リハビリがしたい」などのご希望や、ご家族からの相談にも耳を傾け、一人ひとりに対して丁寧に対応させていただきたいと思っています。私は、高齢者の方の思い出話などを聞いたりするのが好きですし、職員もベテラン揃いで目が行き届く環境ですので、安心して利用していただきたいですね。