介護職をめざしたきっかけ
- 高校卒業後、学校の勧めで印刷会社に就職しましたが、デスクワークが私には合いませんでした。体を動かす仕事がしたいと思っていたところ、祖父が当法人の職員募集チラシを見て「こういう仕事は絶対に将来に役立つ」と言ってくれたことが、転職を決めたきっかけです。
私は子どもの頃、祖父母や曾祖母とよく遊んでいたこともあり、元々お年寄りと接するのが好きでした。中学生時代に当法人でのボランティア活動を経験した際、お年寄りの笑顔と明るく活躍される職員の方々が印象に残り、福祉の仕事に興味を持ったことも、自分が働くイメージを持ちやすかった理由のひとつです。未経験からのスタートでしたが、仕事内容にすんなりと馴染み、働きながら介護福祉士の資格を取得しました。
私は今、こんな仕事をしています
- 利用者様一人ひとりの個性を生かし、自宅と同じような雰囲気で過ごして頂けるユニットフロアでサポートさせていただいています。食事、入浴、排せつの三大介護はもちろんのこと、居室の環境整備や生活歴からみた趣味などを把握することも大切。例えば、茶華道の経験がある方はお茶を点てたり、摘んできた野花を花瓶に生けたりするなど、好きなことを楽しんで過ごしていただけるよう日々考えています。また、女性はとくに身なりを気にされるので、髪を整えることやマニキュアを塗るなどのおしゃれにも気を使います。夏祭りでは、お化粧をして浴衣を着ることで、皆さまの気持ちが華やぐのを感じますよ。
やりがいを感じる時
- 「利用者様の素敵な笑顔を引き出せるように」と考えながら働くのが、私の一番のやりがい。快適に暮らしていただけるように心を配っていると、疑問や介護のアイデアが浮かんできます。そんな時にも上司や同僚と気軽に相談しやすく、誰もが意見を出し合い改善に向かって取り組める環境であることが、モチベーションアップにつながっています。
高齢者にとって、椅子の座り方ひとつで身体への負担が違うものです。楽な体勢をサポートするクッションの使用や、足置き用の台を手作りするなど、職員それぞれの発見と協力があってこそ利用者様を笑顔に導けると感じています。
今後の目標
- より良いケアを行うために様々な委員会を設けており、私は褥瘡のリスクが高い人をチェックする褥瘡対策委員を担当しています。それぞれの委員会が主となり開催する勉強会もあるので、知識を共有することができる環境です。しかし、認知症で帰宅願望がある方に接する時の対応など、「もっと知識が欲しい!」と思うことも。子育てが少し落ち着いてきた今、施設内・外で行われる研修への参加機会を増やし、さらに自信が持てるようスキルアップしていきたいと思います。