介護職をめざしたきっかけ
- 高校時代、商業科に所属していたこともあり、大半の友人は就職先として事務職などを選んでいたのですが、私自身は周囲と同じような職種に対して、あまり興味を持つことができませんでした。「人と違うことがしたい」という漠然とした思いを抱きながら、自分が進むべき道を模索していた時、同じ高校に通う福祉科の友人から介護の話を聞き、初めは興味本位でこの世界に入りました。
最初の就職先は、特別養護老人ホーム。やりがいを感じながらも、慣れない日々の連続に不安が募り、1年半働き、離職をすることに。しかし、介護現場への思いを断ち切ることができず、1ヵ月の休息期間を経て、現在の仕事に就きました。
私は今、こんな仕事をしています
- ユニット制の介護老人保健施設において、担当するユニットで暮らす10~20名のご利用者を、3交代制で24時間サポートしています。食事や入浴、起床や就寝、排泄、移動、着替えなど、ご利用者ごとの状況に合わせた身の回りのお世話をする他、一人ひとりのニーズに沿った生活リハビリのサポート、レクリエーションなども行っています。
また、2017年の春からはユニットリーダーとして、ユニット全体の管理を任されています。これまでのようにご利用者へのきめ細やかなサポートはもちろん、職員にとっての働きやすい環境づくり、施設全体とユニットとの連携などへも気を配り、試行錯誤しながら奮闘する日々。
まだ入職して2年も経っていない中、介護の実務以外に書類作成や会議などもあり、重責に押しつぶされそうになることもありますが、自分を指導してくれた前任のユニットリーダーの先輩を目標にして、仕事に励んでいます。一緒に働いている先輩や上司、同僚たちの明るい性格も、私にとっては大きな救いです。落ち込んでいる時などは、周りの方から元気をもらっています。いつの日か、ご利用者からも職員からも、安心して頼ってもらえるユニットリーダーになれたらと思っています。
この職場の好きなところ
- 介護老人保健施設という特性から、在宅復帰を目指し、ご利用者はそれぞれに目標を持って暮らしています。歩くこと、食べることなど、昨日までできなかったことが、今日はできるようになったと喜ぶご利用者の姿が、何よりも私のモチベーションを高めてくれます。
私たちの仕事は、入居している間はもちろんですが、家庭などそれぞれの日常に戻られた後、いかに健やかに暮らしていただけるかを考えてサポートをすることが重要。だからこそ、在宅に復帰された後に、ご利用者やご家族から元気に過ごされている様子をうかがったり、感謝の気持ちを伝えていただいたりすることは、大きな心の支えとなっています。
体力的にも精神的にも辛くなったり、知識や経験不足から失敗したりすることもありますが、自分のことを大切に考えてくれる職場のスタッフや、自分を必要としてくれるご利用者のために、周囲を支えていける人になりたいです。
今後の目標
- 2018年の介護福祉士の試験に向けて、6月から実務者研修のスクーリングに通うなど、現在勉強を進めています。当初はあまり資格に対する貪欲さがなかったのですが、介護の仕事を長く続けるにつれて、他の職員が使っている専門用語を理解できず、壁にぶつかることも増えてきました。
「誰かみたいに」ではなく、自分らしく働き続けるためにも、基礎となる知識を身に付けることは必要だと考えるようになり、一念発起。仕事と両立しながら、一発合格を目指して学習に励んでいます。