介護の勉強 私たちらしい学び方

清水陽太さん

  • 東海学院大学 健康福祉学部 総合福祉学科3年
  • (関有知高校出身)
  • 取材年:2024年

将来も必要とされる仕事だから選んだ介護職の道

中学3年の頃、これからの社会はIT技術やAIが発達して、多くの仕事がなくなっていく可能性があることを知りました。「じゃあ、どんな仕事なら、将来も必要とされるだろう」。
そんな視点で進路を考え、たどり着いた答えが介護職でした。
福祉系高校に進んで介護福祉士の国家資格を目指す道も考えました。しかし「いろいろな経験を重ねて、視野を広げてから社会に出ては」という両親のアドバイスもあり、普通科高校を経て東海学院大学 健康福祉学部へ進学しました。
東海学院大学を選んだ理由は、オープンキャンパスに参加した時に、先生と学生の距離が近く温かな雰囲気がいいなと感じたからです。
福祉の勉強を始めて驚いたのが、習得しなければならない学問領域の幅広さです。
特に私の場合は介護福祉士と社会福祉士のダブルライセンス取得を目指しているので、高齢者の方や障がいのある方だけでなく、生活に困難を抱えたすべての方を支援する知識・技術を習得しなければなりません。
中でも、福祉に関する法律や政策、医学といった分野はとても難しく、内容を理解するのに時間がかかってしまいます。しかし、この勉強が自分の将来につながっているんだという思いをモチベーションに変えてがんばっています。
2年次から始まった介護施設実習では、実際に利用者様と向き合うことで、初めて「やりがい」というものを感じました。一方で、業務量の多さや心身の負担など、介護職員の働き方の問題にも直面しました。
現状は簡単に変えられないかもしれません。でも、変わらないから何もしないのではなくて、たとえ小さくても、みんなが「変化を起こそう」と一歩、踏み出さなければいけないのではないかと思います。そして、その一歩のために自分の力を役立てたいと思うようになりました。
大学で学びながら、自分の内に芽生えた志があります。それは、介護職の中で最も成り手が少ないと言われている訪問介護の現場に進むことです。そして、ゆくゆくは介護福祉士と社会福祉士のダブルライセンスを活かした理想の福祉施設を立ち上げたい。そんな未来予想図を描いています。

介護を学びたい人へのメッセージ

介護福祉士を目指せる学校は、福祉系の高校・4年制大学・短期大学・専門学校と、大きく分けて4種類あり、それぞれ特徴が異なります。大学で介護を学ぶ一番の良さは、4年間をかけてゆっくりと自分の将来像を考えられることと、いろいろな経験ができること。僕自身も大学進学後、学業のかたわら、バドミントンサークルの活動やコンビニエンスストアのアルバイトにも取り組み、充実した毎日を過ごしています。同じ学科の友だちとご飯を食べに行く時間も楽しいですね。
介護の学びに興味を持ったらぜひ、学校見学会などのイベントに参加してみてください。その学校に通う先輩や先生の雰囲気が分かりますし、入学後にどんなことをするのかイメージしやすくなりますよ。
※インタビュー内容は取材時のものです。

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