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ミン・カン・ゾーさん
- 中部学院大学短期大学部 社会福祉学科1年
- (ピン・ウー・ルウィン高校出身)
- 取材年:2019年
介護の知識と技術を磨き、ミャンマーと日本の懸け橋になりたい
- 私のおばあちゃんは身体を悪くしていましたが、母国のミャンマーは日本のように医療や介護施設が整っておらず、毎日のサポートがとても大変でした。ある日、村にボランティアのグループがやってきて介助を手伝ってくれた時に、おばあちゃんがとても笑顔になったのです。身体的な介助とともに、心のケアまでする介護の仕事のすばらしさを感じ、自分も他人を幸せにするこの仕事に就きたいと思いました。
日本語の勉強を2年した後に、今の学校を受験しました。一番の壁を感じるのは、介護の専門用語です。普通の話し言葉より2倍も3倍も力を入れて覚える必要がありますが、先生方や周りの日本人の友達がやさしくサポートしてくれます。ミャンマーでもお年寄りは助けるものという考えがありますが、利用者様の自立支援の考え方は、日本に来て初めて知りました。助けすぎることが、逆に能力を奪うことにつながるので、この点に注意しながら技術を高めていきたいと思っています。
今の目標は、日本の介護施設に就職して、介護のプロになることです。いずれはミャンマーに戻って、日本で学んだ知識や技術を広げていきたいと考えています。
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介護を学びたい人へのメッセージ
- 先ほどお話した専門用語以外にも、介護福祉の世界は覚えることがたくさんあり、大変に思うことも少なくありません。一方で、お年寄りの手助けをすることは「功徳を積む」ことになりますし、一人では決して得られない特別な経験ができます。私自身、自分の力に慢心することなく、学んだ知識や技術をもとにしながら、常に利用者様の目線に立ち、寄り添っていける人材になれるよう努力を重ねていきます。
※インタビュー内容は取材時のものです。