いつでも笑顔で接すること。高齢者と心を通わす介護福祉士を目指して
- 高校進学を決める時に、中学校の先生から「笑顔で明るく人と接することができるから」と福祉科を勧めてもらいました。将来、高齢者を助ける仕事に就きたいと考えていたこともあって、「自分に向いているかも」と進学を決めました。
学校では座学、演習、実習などで、高齢者を支えるための勉強をしています。1年生では、点字や手話などのコミュニケーション技術を学び、2・3年生の時は介護施設での実習を体験しました。知識として学ぶことの多さ、介護を万全に提供することの大変さ、利用者とのコミュニケーションなど、難しいと感じたことを上げればキリがありません。その中で、利用者と接する際は「介護をさせていただく」という気持ちで接することの大切さを学ぶ経験もしました。尊敬の念を抱いているからこそ、本当の意味で心が通じ会え、それが自身の“やりがい”へと繋がると思います。
坂下高校は、介護、リハビリ、入浴など各実習室がそろっているほか、実際に現場で仕事をしているプロが先生として教えてくれるなど、介護を学ぶ環境としてはこの上ありません。また、先生からは、細かい部分まで丁寧に教えていただけますし、友達とは互いにアドバイスをしながら共に学べることも、少人数クラスならではの良いところだと感じています。例えば、現地実習では生徒一人一人が別々の施設で介護・支援を勉強することになります。移乗ひとつをとっても、施設によって方法はさまざま。実習後は「どんな方法で対応していた?」と友達同士で情報を共有して、より良い介護を目指すことができました。
私は将来、利用者の“想いを引き出せる”介護福祉士になりたいと考えています。3年生の実習で行った施設は、職員と利用者の距離が近く、その光景に憧れを抱きました。いつでも笑顔で、誰からも頼ってもらえる介護福祉士であるために、これからも勉強と実践を繰り返していきたいと思います。