福祉科は人間形成を勉強する場。学べば学ぶほど、福祉の楽しさに熱中していく
- 中学校の頃、進路にとても悩んでいました。そんな時にかけてもらった、「福祉の仕事が向いていると思うよ」という先生からの言葉。その言葉をきっかけに福祉に興味がわき、坂下高校に進学することを決めました。
高校進学前に福祉の仕事について調べると「大変」「安定しない」「給料が安い」など、ネガティブな情報も少なくありませんでした。でも実際に福祉科に進学してみると、学ぶ内容は言葉遣いであったり、コミュニケーションのとり方であったり、感謝の気持ちであったり、人間性を養うためのものが中心でした。ネガティブなイメージは一部の表面的な部分であって、人と人とのやり取りの中に“やりがい”を見出しました。1年生よりも2年生、2年生よりも今の方が、その楽しさを実感しています。
学校では人の体の作りを学ぶ座学や、移乗などの介護技術の演習など、3年間でたくさんの勉強をします。その中でも、私は「食事介助」が得意だと自信を持ちました。利用者が飲み込んだことを確認してから食事を運んだり、飲み込む力が弱い方には“とろみ”を付けたり。実習で職員さんのやり方を学んだことも大きく、いろんな経験から自分のやり方を確立できたことも嬉しかったですね。
私の理想は、誰とでも上手くコミュニケーションを図れる介護福祉士。単にコミュニケーション能力を高めるということではなく、職員同士の情報共有や利用者の小さなサインを見逃さないことなど、丁寧な仕事が大切だと実習を通して学びました。