介護職のやりがいに気づくことができた、実習現場での「ありがとう」
- 中学2年生の時、曽祖母に介護が必要となり、祖母が介護をしていました。毎日とても大変そうで、疲れた表情で世話をしているのを見て、私も少しは祖母の支えになりたい、力になりたいと思うようになり、それが介護の仕事に興味を持った始まりです。
高校の授業で3年次に実施しているのは、介護技術の実践へとつなげる内容。さまざまな症状を抱える施設利用者の事例から、その人にどのような支援ができるかを皆で考えます。そのような交流からいろいろな介助方法を考え、利用者が望む生活に欠かせない支援方法を、個別援助計画としてまとめていきます。
さらなる実践学習として、校外での介護実習があります。実際の介護の現場で、食事や着脱、排泄などの介助を実践しましたが、思うように介助できることばかりではありません。こちらの言いたいことが簡単には伝わらないので、大きな声でわかりやすく話したり、言葉遣いに気を付けたりしました。介助を続けるうちに、利用者から「ありがとう」や「介助うまくなったね」などの言葉をもらい、とても嬉しい気持ちになりました。介護技術を高めることができる貴重な時間であるとともに、介護職のやりがいということを、少し気づくこともできました。
実習でも普段の授業でも、周りには頑張っている同級生の仲間や、アドバイスや応援をしてくれる先生方がいるので、不安に思っていても前向きな気持ちになれます。また、家族も私の話をよく聞いてくれるので、本当に周りの人に助けられ、支えられていると感じています。
私は、利用者をたくさん笑顔にできる“元気で明るい介護福祉士”になることが目標。小さな頃からお世話になっている祖父母や両親にも恩返しができるように、自分の介護技術を向上させていきたいです。