祖母の介護を手伝ううちに、介護を仕事として極めたいと思いました
- 小学校6年生の時に、一緒に暮らしている祖母が要介護状態になりました。寝たきりになってしまった祖母の介護をしながら、育児や家事に追われる母の姿を見て、少しでも助けになりたいと思ったのが介護の仕事を志したきっかけです。また、祖母が利用していた介護サービスの職員の方がとても優しく、祖母も楽しそうに通っていましたので、介護福祉士はとても人のためになる職業だと思い、憧れを持ちました。
祖母は今も変わらず寝たきりの状態で、主に母が痰の吸引や着替え、オムツ交換などを行っていますが、学校が休みの日はできるだけ私も手伝います。学校の授業や校外実習で実践していますので、家族も安心して私に任せてくれ、母もたまに外出できるようになり喜んでいます。
学校の座学の授業は、3年生にもなると、高齢者に多い病気や介護に関する法制度などに移り難しくなります。在学中に介護福祉士国家試験に合格するために少しも聞き逃せません。実技の授業では、基本的な移動、移乗、入浴介助などを実際の施設と同じ設備の中で学んでいます。また、刻み食やミキサー食、とろみをつけた飲み物を試食し、高齢者の気持ちを理解することにも努めています。
高校を卒業したら特別養護老人ホームへ就職したいと考えています。特別養護老人ホームは症状が重い方が多く、また夜勤もあり、とても大変な仕事だと思います。そんな中で、実習でお世話になった特別養護老人ホームの職員の方は、利用者さん一人ひとりの病状や、身体状況、性格など全てを把握して適切な対応をされていました。その姿を見て「私もこういう施設で働いてたくさんの経験を積みたい」と思いました。高齢者の気持ちのわかる介護福祉士を目指します。