介護の勉強 私たちらしい学び方

栗野貴史さん

  • 東海学院大学健康福祉学部総合福祉学科3年
  • (羽島北高校出身)
  • 取材年:2017年

いつでも相手の気持ちを受け入れられる、介護福祉のプロをめざして

小さな頃から両親が共働きで、学校が終わると祖父母の家に行き、夕ご飯を食べることが多くありました。当時は介護について関心がなく、知識もゼロの状態でしたが、高校3年生の進路選択をきっかけに、あらためて自分はお年寄りとふれあうことが好きだと気づき、高齢者をサポートする仕事に就きたいと思うように。それからは、積極的に介護職に関するチラシに目を通したり、介護施設が参加する地元のイベントに参加してみたりと、情報収集に努めました。

いざ大学で学びを進めると、たくさんの気づきがありました。最も印象に残っているのは介護実習です。一人の利用者さんに付きっきりで介助するのですが、最初のころは相手が緊張されるなど心の距離を感じてしまって。それでも時間をかけて信頼関係を築いていくと、実習終了時には利用者さんから、涙を流しながらお別れの言葉をいただくことができました。このような体験を通して分かったのが、「介護は誰でもできるものではない」ということ。だからこそ、時間をかけてしっかりと学ぶことが必要なのだと痛感しています。

将来は介護福祉施設で働きたいと思う一方で、社会福祉士になって障害者支援をしてみたいとも考えています。4年生になると障害者支援施設での実習があるので、そこで施設の現状や自分の適性を見て、進路を絞り込みたいと思っています。いずれにしても、他人にやさしく、いつでも相手の気持ちを受け入れられる人になりたいです。

介護を学びたい人へのメッセージ

東海学院大学では、介護福祉士とともに社会福祉士の資格取得のサポートがあり、二つの専門性を深められるのもポイントです。模擬試験のほか、先生が定期的に問題を作ってくださり、分からないことがあれば気軽に聞ける環境があります。
介護の仕事はコミュニケーションが大切。これから介護職をめざす方は、年齢を問わず色々な人と話をして、相手の気持ちを汲み取ったり、自分の気持ちを伝えたりするトレーニングをしてもいいかもしれません。私は人前で話をしたり、初対面の人と関わったりするのは苦手でしたが、大学の授業や実習を通して変わることができました。
※インタビュー内容は取材時のものです。

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