「岐阜県介護事業者フォーラム」開催レポート
update 2017/12/04
2017年11月27日(月)に、ぎふ清流文化プラザ2階長良川ホールにおいて「平成29年度岐阜県介護事業者フォーラム」と銘打ち、「岐阜県介護人材育成事業者認定制度認定証授与式」と「記念公演」が行われました。
「岐阜県介護人材育成事業者認定制度」とは、介護人材の育成と職場環境改善に積極的に取り組む介護サービス事業者をグレード1から3までの3段階で認定・公表し、支援する制度。2回目となる2017年度は、グレード1に6事業者、グレード2に35事業者、グレード3に21事業者が認定されました。
「岐阜県介護人材育成事業者認定制度認定証授与式」
はじめに、認定制度のロゴマークと愛称の発表が行われました。ロゴマークは、48点の応募の中から青森県・工藤和久さんの岐阜の「G」を基調としたピンクのロゴに決定。青森から刺し子の衣装を着て、最優秀賞の表彰に駆けつけてくださいました。愛称は157点の応募の中から、山梨県・水木亮さんの「ぎふ・いきいき介護事業者」が選ばれました。
次に、グレード1に認定された6事業者へ岐阜県知事より認定証が手渡され、グレード2、グレード3の認定事業者の代表者への認定証授与が行われました。
岐阜県知事の挨拶では「今後、人口減少・少子高齢化が進むと人づくり・人材確保が大きな課題となってくる。この認定制度によって、人材育成に力を入れている事業者の方々には更に頑張っていただき、他の事業者の方々にもこの素晴らしい取り組みを知っていただきたい。そして更に上のグレードを目指してご活躍いただきたい」と激励の言葉がありました。
「認定事業者取組発表」
グレード1に認定された事業者の中から、社会福祉法人・特定医療法人フェニックスの長縄伸幸理事長と医療法人・社会福祉法人和光会の山田豪理事長から、取り組みの発表が行われました。
フェニックスの発表では「スタッフ及び、その家族は大切なファミリーであり、財産。多職種連携で生産性の高い「近代サッカー型」組織を目指す。」というお話がありました。チーム意識を高めるための職場改善、野球部やバレーボール同好会などスタッフの絆を深めるサークルのユニフォームなどの支援、誕生日には地域の連携店舗で使えるアニバーサリー・ギフトカードをプレゼントし地域貢献にも繋げるなど具体的な内容に、他の事業者の方々もじっくりと耳を傾けていました。
和光会の発表では「職員の能力を発揮しながら、誇りを持って仕事ができるようIT化を支援している。時間が合わず面談が難しい業界のため、E-WORKコンシェルジュを使って進捗状況を把握したり、上司はアドバイスや目標設定をしている。何ができているか、できていないかを皆で把握することが大切。」と分かりやすく取り組みをお話しされました。
「記念講演会」
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タレントとして活躍されている新田恵利氏を講師にお招きし、「介護は突然やってくる」というタイトルで講演をしていただきました。2014年に母親が背骨の圧迫性骨折により寝たきりになり、突然の介護生活が始まったという新田氏。自分の親に限って、そうならないと思っていたからこそ、自分の体験を通して予備知識をつけてもらえたらと講演活動をはじめられたそうです。介護を進めるうちに、おむつフィッター研修の存在を知り、番組を通して受講。「研修中に実際におむつをつけて過ごし、不快さを実感。つけ方次第で股関節の動きが全く違うなど、本当に参加してよかった。また、母を通して世の中を見てみると、トイレや段差など不便なことがいっぱい。ハプニングもあったけど、明るい介護を目標に、母との残りの時間も大切に過ごしていきたい。」と素敵な笑顔でお話しいただきました。