「岐阜県プリセプター制度等導入支援セミナー」開催レポート
update 2016/08/03
8月2日(火)に岐阜市文化センターで、岐阜県内の介護事業所・施設の事業主や管理者の方に向けた「岐阜県プリセプター制度等導入支援セミナー」が開催されました(主催:岐阜県/企画運営:株式会社マイナビ)。
「プリセプター制度」とは、新人職員に対し、先輩職員(プリセプター)がマンツーマンで仕事の進め方や考え方を教えたり、手本を示したり、悩みごとの相談を受けたりしながら「一人前」に育てていく制度。新人職員の離職を防止するとともに、職場環境の改善が期待出来ます。
講師は、社会福祉士、社会保険労務士などの資格を持ち、福祉・医療分野に特化した人事コンサルティングサービスを提供する鷹取敏昭氏。福祉系の大学を卒業後、総合病院に約20年間、総務担当として勤務した現場経験豊富な方です。
セミナーではまず、介護業界の現状や課題をデータを用いて具体的に紹介。そして、プリセプター制度の意義や導入メリット、さらには制度を導入するにあたって組織づくりの重要性が説明されました。特に、組織づくりについては「あいさつをすること」「プラスアルファのコミュニケーションを図ること」「ありがとうを伝えること」「相手の“やる気スイッチ”を入れる前に、自分の“聴く気スイッチ”を押すこと」など、どの事業所でもすぐに取り組めるようなテクニックが事例とともに紹介され、参加者の皆さんは熱心に聞き入っていました。
また、今回のセミナーは講話だけでなく、グループディスカッションやロールプレイといった実践的なプログラムが盛り込まれていたのも特徴。初対面の方同士も積極的に意見交換を行い、会場は終始、活気に満ちた雰囲気でした。
終了後の参加者アンケートでは「講師の先生の実体験に基づいたリアルな話を聞くことができ、参考になった」「介護職員の人材育成を具体的に考えるきっかけになった」「プリセプター制度をぜひ自社でも取り入れてみたいと思った」などの感想が寄せられました。
岐阜県では、本セミナーの他に、介護現場でプリセプターとして活躍する方々を想定した「新人職員の指導教育担当向けの新人担当者育成支援研修」を開催します。ぜひご参加ください。
◎開催予定時期 11月初旬:高山市/12月初旬:岐阜市、大垣市/1月:多治見市、可児市