イベントセミナー

「福祉の仕事 親子職場体験バスツアー」開催レポート

update 2016/07/29

7月28日(木)に「福祉の仕事 親子職場体験バスツアー」が開催されました。これは、小・中学生のお子さんと保護者の方々に福祉や介護の仕事を身近に感じてもらうおうと、岐阜県が夏休み期間を利用して企画しているイベントで、岐阜県社会福祉協議会が実施しています。今年で5回目の開催です。
今回のツアーには36名の親子が参加してくださいました。写真で当日の模様をお伝えします。


スタート

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7月としては比較的過ごしやすい気候の中で、ツアーがスタートしました。観光バスに乗り込み、訪れたのは、岐阜市にある介護老人保健施設「仙寿なごみ野」(せんじゅなごみの)。入居者の方々がその人らしい生活を送れるよう、家庭的なケアを大切にしている施設です。



オリエンテーション

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「仙寿なごみ野」事務部長の小野さんによるオリエンテーション。「介護の仕事がなぜ必要なの?」「どんな人が働いているの?」「いろいろな介護施設・サービスがあるけれど、違いや特徴はあるの?」などについて、スライドを用いて分かりやすく説明してくださいました。



施設見学

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親子が3グループに分かれ、施設内へ。入居者の方々が家族のように暮らす「ユニット」と呼ばれる居室や、車いす利用の方も快適に入浴できる浴槽設備、身体機能の回復・維持をめざすリハビリテーション設備などを見学しました。



食事体験

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「仙寿なごみ野」で実際に提供されている食事を試食させていただきました。この日のメニューは入居者さんに人気というビーフシチュー。管理栄養士さんから、食事についての考え方や、お年寄りもおいしく楽しく食べられるための工夫についてお話を伺いました。



福祉車両・用具体験、高齢者体験

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施設で利用されている福祉車両や車いす、歩行器を実際に使わせていただいたほか、特殊な装具(手足の重りやヘッドフォン、ゴーグルなど)を用いて高齢者疑似体験をしました。

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介護が必要なお年寄りの加齢による身体的な変化、日常生活の動作を擬似的に体験することによって、お年寄りの気持ちや適切な介護方法、コミュニケーションの取り方を学ぶことができました。



レクリエーション参加

Image titleデイケアの利用者さんのレクリエーションに参加。うちわとレジ袋を使ったゲームをみんなで一緒に楽しみ、大いに盛り上がりました。



介護職の方のお話

Image title「仙寿なごみ野」で働く介護職の方が、この職業についたきっかけや仕事のやりがい、これからの目標などをお話ししてくださいました。子どもたちから「仕事で大変だと思うのはどんな時ですか?」など、さまざまな質問も。介護職について、理解を深めていた様子でした。



終了

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充実した約5時間のプログラムが無事に終了。職員の方々に見送られ、「仙寿なごみ野」を後にしました。参加者の皆さん、職員の皆さん、おつかれさまでした!

岐阜県ではこういった介護・福祉の仕事を体験できるさまざまなイベントを開催しています。ぜひ参加して、将来、介護や福祉のプロフェッショナルをめざしてみませんか?




ツアーに参加した方々の声


ひとりで歩ける方、車いすが必要な方、認知症の方。施設にはさまざまな状態の方がいて、その人に合ったサポートをしている職員さんの姿に感動しました。


「介護職は正解のない仕事。より良いサポートの方法をみんなで考えて、それがうまくいった時はとてもうれしく、やりがいを感じます」という職員さんのお話が心に残りました。


レクリエーションで、おばあさんに笑顔で話しかけていただけたのがとてもうれしかったです。遠くに住んでいるおじいちゃん・おばあちゃんに会いたくなりました。


このツアーに参加するまで、介護施設は「暗い」というイメージを持っていました。でも「仙寿なごみ野」さんにあふれていた入居者さんと職員さんの笑顔が忘れられません。介護職ってとてもいい仕事だなと思いました。


一番印象に残っているのは高齢者体験です。お年寄りの体の状態や気持ちがよく理解できました。これから困っている方を見かけたら、お手伝いできることがないか考えたり、声をかけたりしたいと思います。


僕は将来、介護福祉士をめざしているので、このバスツアーに参加しました。生き生きと働く職員の方々の姿や、充実した施設を見て、ますます志が高まりました。これから勉強をがんばります。



◎介護・福祉の仕事やイベントに関するお問い合わせ
岐阜県社会福祉協議会
TEL 058-273-1111(代)

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