介護職をめざしたきっかけ
- 結婚前からホテルや商業施設などで接客業に従事していましたが、出産を機に退職。穏やかな日々ではありましたが、社会から離れていることへの不安もあり、子どもが保育園に入園するのを機に再就職を決意しました。人と関わる仕事がしたい、そして世の中の役に立つ仕事がしたいという思いから、今後ますますニーズが高まることが予想される介護の仕事を中心に就職活動をスタート。まだ子どもが幼かったこともあり、夜勤のない通所介護の仕事に就くことにしました。
私は今、こんな仕事をしています
- 通所介護の仕事は、口腔ケア、入浴、排せつの介助をはじめ、昼食やおやつ、送迎など決められた時間の中に様々な仕事があります。中でも苦労するのが、レクリエーションの時間。曜日によって訪れる利用者様が異なるので、その日その日に合わせて毎回アイデアを絞っています。インターネットや本で調べたり、介護職に携わっている友人に聞いたりしながら、利用者様が訪れるたびに新鮮な気持ちで楽しんでいただけるように工夫をしています。
また、生活の介助にあたる際には、少しの気の緩みがケガなどに直結するという緊張感もあります。入職当時、知識も技術もない中で介助をした結果、利用者様を転倒させてしまったことも。“この仕事を続けられないかもしれない”と悩んでいた私を支え、背中を押してくれたのは、職場の上司や同僚でした。以来“無理なことは無理と言おう”と決め、一人で解決せずに周囲に相談したり、サポートを仰いだりするようになったことで、仕事を楽しむ心の余裕も生まれました。
この職場の好きなところ
- 介護の仕事をしていて一番喜びを感じるのは、入浴介助の時などに「日比さんが担当でよかった」と言っていただけること。信頼され、心を許してくださっていると実感できることはやりがいにつながります。そして何より心の支えとなっているのは「ありがとう」の一言。うまく介助できない時なども温かく接してくださるなど、利用者様は心の優しい方ばかりなので「こちらこそ、ありがとうございます」という感謝の気持ちが生まれます。
今後の目標
- 私の目標は、指導者や管理者へのステップアップよりも、常に現場で利用者様と向き合い続けることです。介護の仕事に携わる中で痛感することは、こちらが優しい気持ちで向き合えば、利用者様も優しく接してくださるということ。もちろん、つい感情的になりそうなこともありますが、過ぎてしまった一瞬は取り戻すことができません。言葉づかい一つにせよ日常的な介助にせよ、自分自身の疲労や忙しさなどを言い訳にして少し気を抜いてしまったことで、後悔することもあります。“何であんなことを言ってしまったのだろう”、“あの時、もう少し気をつけていれば”と悔いを残さないように、心のこもったサービスを意識し続けたいと思っています。そのために必要となる医療的な知識や認知症に関する情報なども、今後は積極的に学んでいきたいです。