介護職をめざしたきっかけ
- 私は、家庭の事情で幼い頃から祖母に育てられました。母の代わりとなってたくさんの愛情を注いでくれた祖母のために、将来力になりたいと考えたことが介護職を志した理由です。勉強して介護福祉士の国家資格を取れば、働く上で一生、自分自身の財産になるだろうという気持ちもありました。
「延暦寺 広済寮」は、学生時代の実習でお世話になった施設。先輩方は私に単に指示を出すだけでなく、なぜそのケアを行うのか、どんな手順で行うとより良いかなどを丁寧に教えてくださいました。その時に感じた職場の温かさが印象に残り、入職を決めたのです。
私は今、こんな仕事をしています
- 私の仕事は、特別養護老人ホームに入所されている利用者様を介護福祉士の立場から支援すること。具体的には、着替えや食事、入浴、排せつ、車椅子への移乗など、日常生活全般にわたってお一人おひとりに必要なサポートを行っています。
入職当初は利用者様と会話が続かなかったり、うまく介助ができなかったりして歯がゆい思いをしましたが、先輩方に教わりながら少しずつ仕事に慣れ、自分に自信が持てるようになりました。今では毎日、利用者様の笑顔に元気をいただきながら、のびのびと働かせてもらっています。介護は「人対人」の仕事なので、現場に同じ日はありません。杉木立の山道を車で上りながら、「今日はどんな1日が待っているかな」と思いをめぐらせるのが、私の日課。利用者様と生活に密着した関係を築いていけることに、大きなやりがいを感じています。
この職場の好きなところ
- 入職前に感じていたイメージの通り、穏やかでとても居心地のいい職場です。この道40年を越えるベテラン施設長をはじめ、尊敬できる上司や先輩に囲まれていることがモチベーションにつながっていますね。世の中のことも社会のことも知らなかった私ですが、多くの方々との関わりによって視野が広がり、人間的に成長することができました。「ここで働きたい」という学生時代の直感を信じて良かったと思っています。
今後の目標
- 私が先輩方に育てていただいたように、これから入職して来る後輩たちをフォローし、歴史あるこの施設をより魅力ある場所にしていくことが今の目標です。そのためには常に勉強が欠かせません。外部研修にも積極的に参加して、知識や技術を磨きたいと考えています。介護支援専門員の受験資格が得られたら取得にチャレンジして、より専門性の高い業務にも取り組んでいきたいですね。そして、ゆくゆくは後輩から「目標にしたい」と思ってもらえる存在になりたいです。
