介護の勉強 私たちらしい学び方

渡邉奈月さん

  • 中部学院大学 人間福祉学部3年
  • (美濃加茂高校出身)
  • 取材年:2020年

利用者様一人ひとりと向き合って、笑顔になれる環境をつくりたい

私の母が介護福祉士をしていて、幼いころから家で仕事の話をよく聞いていました。そして、私の姉も介護福祉士になり、ますます身近な職業に。大変なことももちろんあるとは思いますが、2人が仕事の話をするときは、とても生き生きとしています。そんな姿を見て、私も介護の仕事がしたいと思うようになりました。

現在、大学では主に介護計画の立案・実施・評価の方法について学んでいます。今まで知識として得てきた介護技術を計画に盛り込み、実習で利用者様に対して実施しています。そして、実習の内容をフィードバックして次回の計画に反映する、といった内容です。本学は、1年生のときから実習の授業が充実しているので、それだけ学びもたくさんあります。私が担当した利用者様が構音障害(発音がうまくできない症状)のある方で、話す内容が理解できなかったことがありました。そんなときに職員の方から、「わかったフリをして、うなずいたり話を流したりすることは、絶対にしてはいけないよ」と助言をいただきました。そのおかげで、利用者様も一生懸命伝えようとしてくれているので、私も利用者様としっかり向き合おうと改めて思うことができました。

実習では大変なことも多いですが、私の声かけや対応一つで利用者様の笑顔を見られることがあり、やりがいを感じることができました。そして、職員の方から現場ならではの話が聞けたことも、大きな学びになっています。
大学の授業を通じて、介護福祉士と社会福祉士に資格を取得することができるため、卒業までに2つの資格試験に合格することが当面の目標です。そして、将来は資格を生かして福祉施設で働きたいと思っています。利用者様の笑顔がたくさん見られるように、私も笑顔で仕事を頑張りたいです。

介護を学びたい人へのメッセージ

介護に少しでも興味があるのなら、介護を必要とする人と接する機会をつくることをおすすめします。高齢者という一括りで考えるのではなく、一人ひとりの個性があり、介護の方法も異なる、ということを知っておくことが大切です。それは、大学で実践的な内容を学ぶときに必ず役に立つはずです。また、私自身も大学での実習の際には、少しのサポートに対してもありがとう、と感謝の気持ちを伝えてくださる利用者様のおかげで、介護の楽しさを知ることができました。ぜひ利用者様とのコミュニケーションの中で、自分なりのやりがいや楽しさを見つけてほしいです。
※インタビュー内容は取材時のものです。

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