介護職をめざしたきっかけ
- 以前は工場勤務でしたが、「人の役に立つ仕事がしたい」と転職で悩んでいたところ、母が勧めてくれたのが介護職です。母はこの施設で12年間、介護職員として働いています。身体をよく使う忙しい仕事ですが、仕事中も家に帰ってきてからもいつも楽しそうでいきいきとしている姿をずっと見てきました。そんな母を見て介護職に興味を持ちました。
実家の祖父母や、近所のお年寄りと接するのが好きだったこともあって、母のように高齢者に携わる仕事を体験してみたいと思い、まずは会社内の別の施設でボランティアに参加させてもらいました。実際に介護職に携わってみて、母がいきいきと楽しそうに仕事をする理由がよくわかりました。利用者様も職員も笑顔があふれていて、みんなが楽しそうで、ボランティアの後は迷うことなく、母と同じ施設に入職しました。
私は今、こんな仕事をしています
- グループホームで9名のユニットを日中は4人、夜間は1人でみています。入浴介助や食事介助、口腔ケアなど利用者様の介護サポートはもちろん、手作りの食事を提供しており食事作りも手伝います。また、洗濯や掃除など雑用もたくさんあり、忙しい日々を過ごしています。
好きな仕事は、レクリエーションや月に1回ある外出イベントを考えること。外出イベントでは食事や、喫茶店など利用者様の希望を聞いて行き先を考えます。また、認知症ケアでは指先や手足を動かすことはとても大切なので、工作や体操、カラオケなどもレクリエーションに取り入れています。利用者様が楽しめることを企画することで認知症が少しでも軽減されたり、進行を抑えることができたらいいなと思っています。
この職場の好きなところ
- 9名という少人数のユニットなので、利用者様と一緒に過ごす時間が長い分、関係が濃密になります。利用者様一人ひとりとたくさん話をして、サポートもいっぱいでき、信頼関係が生まれます。私のことを信用してくれ、頼っていただき、些細なことでも「ありがとう」と言ってもらえたときに、この仕事に就いて本当によかったと思います。1歳から7歳まで3人の子どもがいて、その都度産休を取らせていただいたのですが、産休中に利用者様から「早く戻ってきて」と言ってもらえたときも本当に嬉しかったです。
月に1度、利用者様と外出ができるのも楽しいです。普段は小食の方も外ではいっぱい食べたり、施設ではスプーンやフォークの方もお箸を使ったり、何より利用者様の嬉しそうな顔を見られるのがこのイベントの醍醐味です。外出イベントは、自由度の高い施設でよかったと思える好きなレクリエーションです。
今後の目標
- 1歳、5歳、7歳の育児をし、働きながら介護技術を学んできました。母のように明るく、その人がいるだけで太陽のようにその場所を輝かせてくれる介護福祉士になることが目標です。7歳の娘が、母と私の働く姿を見て「介護福祉士になりたい」と言ってくれ、1年生の夏の自由研究では実際に介護職を体験したことをレポートしました。娘が「人の役に立つことをしたい」と思ってくれたことは、頑張って介護職を続けてきてよかったとつくづく実感しています。
いつかは介護福祉士とレクリエーション資格を取得しようと思っていますが、今はまだ仕事と家事、育児に追われる日々なのでしばらく先になりそうです。