介護職をめざしたきっかけ
- 高校生の時に祖父が認知症に。当時はまだ介護サービスが今のように普及しておらず、必要に迫られた母がヘルパー2級の資格をとって、家族みんなで協力しあいながら祖父の介護をしていました。祖父の認知症が進行するにつれて家族の暮らしは大変になっていきましたが、反面、その度に家族で考えながら対応していくのが楽しかったと記憶しています。
高校を卒業後、他業界の一般企業に就職しましたが、20歳の時に祖父が他界。「私にもっと介護の技術や知識があれば、もう少し祖父が楽しく長く生きることができたのではないか?」と考えるようになり、22歳の時に介護の専門学校へ入学しようと決断しました。
私は今、こんな仕事をしています
- 食事や排泄の介助はもちろん、利用者様が安全にお風呂に入れるように入浴の介助をして、その際は全身の皮膚の状態を観察。勤務中は、利用者様の気持ちに寄り添うことを最優先に考えながら、1日を笑顔で無事に過ごせるように日常生活をサポートしています。
利用者様は、毎日1時間ほどのレクリエーションを楽しみにしていらっしゃいます。全員が参加して楽しめるようなゲームを職員で意見を出し合いながら考えて実施しています。利用者様に少しでも変化があれば、ケアマネージャーやご家族に伝えて連携を密にとることが大切。ご本人もご家族も、そして自分もほかの職員も、みんなが生き生きと1日を過ごす、そんな心配りと仕事ができるように笑顔を心がけています。
この職場の好きなところ
- 自然豊かでのんびりとした環境と、温かい雰囲気の中、職員がのびのびと仕事ができるところが大好き!そのおかげもあって、忙しいけれど全職員がゆとりを持って物事を考えることができ、間違いなくみんなが利用者様のことを第一に行動することができています。
送迎時にご家族との関わりを増やすようにしてコミュニケーションを密にとることで、ご家族との信頼関係も強いものに。「信頼されているんだ」という自信が、仕事へのエネルギーになっています。また、当施設が特徴的なのは、職員の子どもがレクリエーションに気軽に参加できること。小さな子どもがいるだけで利用者様は笑顔になりますね。
スキルアップやキャリアアップの面で言えば、無資格の職員がいる場合、会社と仲間が全力でサポート。1人のスキルアップが、施設全体のスキルアップに繋がり、介護サービスの向上に繋げられています。
今後の目標
- 20代前半で介護職に就き、産休と育休を除いてこの仕事に正面から取り組んできましたが、経験を積めば積むほど知識不足を痛感。今後、ますます学ばなければいけないことがたくさんあると思っています。現在3歳の子どもの子育てもありますが、会社と同僚、家族の温かいサポートを受けながら、無理のない程度に、だけど積極的に社内外の研修に参加したいです。そして、ゆくゆくはケアマネージャーの資格を取得することが目標。私自身の10代の頃の介護の経験を踏まえて、利用者様やご家族にとってより良い介護サービスを提供できる資格とスキルを身に付けたいです。