介護の勉強 私たちらしい学び方

E.Cさん

  • 東海学院大学 健康福祉学部 総合福祉学科3年
  • (岐阜総合学園高校出身)
  • 取材年:2026年

「支える」ではなく「一緒に走る」。個に寄り添う介護のプロへ

元々、誰かが困っていると「どうしたの?」と声をかけてしまう性格で、私が中学生の頃、学校生活などで人が不平等に扱われているような場面に遭遇し、大人が言う正しさ、子どもたちが口にする「平等」の曖昧さ、それらすべてに違和感を覚えたのが福祉に興味を持ったきっかけです。進学した高校では生活福祉系列を選択し、そこで出会った「ケーキの切り分け方」の例え話に深く胸を打たれました。全員に同じ大きさで配るだけが平等なのではなく、それぞれの価値観や必要とする量(ニーズ)に合わせて分けることこそが本当のフェアネス(公平さ)なのだという教えを聞いて、私がめざす福祉はこれだと明確になった瞬間でした。不平等をただ嘆くのではなく、目の前の人と直接関わり「自分にできること」を模索したい。一方的に「支える」のではなく「利用者さんと一緒に走りたい」という強い思いから、介護福祉の道を志しました。

個別に人と深く接する学びを深めたいと考え、少人数環境に惹かれて本学への進学を決めました。大人数の環境と比べて先生方との距離が圧倒的に近く、一人ひとりを手厚く見守ってもらえる安心感があります。実習も2人ペアで行ったため悩みや気づきを打ち明けやすく、お互いを高め合える温かい関係が築けています。講義ではベッドメイキングや、口から栄養を取れず胃や腸などにチューブを挿入している方へ栄養を送る「経管栄養」などの実践的な技術をスムーズに修得できるほか、社会福祉士とのダブルライセンス取得に向けたカリキュラムも充実しています。介護は「学びが尽きないこと」が楽しさでもあります。人の数だけ介護があり、実習では教科書通りにいかない現場のリアルや個人の自立度の高さに驚きつつも、理論と実践を結びつける面白さを日々実感しています。

さまざまな施設での実習を重ねる中で、特に自分の性に合っていると感じたのがデイサービスでした。在宅で暮らす利用者様が通う場だからこその活気があり、レクリエーションや会話を通して人生にパッと華やかな「スパイス」を添えられる点に大きな魅力を感じています。卒業後はまず現場で介護福祉士としてのキャリアをスタートさせ、一人ひとりの声や潜在的なニーズに丁寧に耳を傾けていきたいです。そして将来は、大学で学んだ社会福祉士の知識も活かし、ソーシャルワーカーとして地域や利用者を多角的に支える存在を目指します。

介護を学びたい人へのメッセージ

介護は、相手の深い部分やご本人さえ気づいていない魅力まで知ったうえでアプローチでき、ダイレクトに心からの感謝が返ってくる本当に素晴らしい仕事です。テストの成績や数値のような目に見える成果ではなく、「ありがとう」という言葉や笑顔で報われる喜びは、何物にも代えがたい福祉ならではの魅力だと感じています。世間では大変なイメージばかりが先行しがちですが、現在は分業化やAIの活用といった環境改善も進んでおり、何より人と向き合うことの面白さや奥深さにあふれています。難しいと思われがちな介護の本質的な楽しさをもっと発信し、一人でも多くの方にこの仕事の魅力を知ってほしいです。
※インタビュー内容は取材時のものです。

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