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一色和弥さん
母の背中を追って、福祉のプロの道へ
- 私の母は、居宅介護支援事業所でケアマネジャーを務めています。「利用者様の中には認知症の方もいて、たとえば食料の買い置きが全然なかったり、捨てられずに溜まったゴミの袋が山積みになっていたりと、大変なこともいっぱい。でも、自宅で暮らす高齢者の方にとって、訪問介護などの居宅サービスは最後の砦だから」と言い、使命感を持って働く母の姿に憧れを抱きました。福祉の道を志したのはそれがきっかけです。
大垣桜高校 福祉科に進んだ理由は、少しでも早く福祉を学びたい気持ちが強かったことと、在学中に介護福祉士国家試験の受験資格が得られるカリキュラムに魅力を感じたからです。先に入学していた2歳上の姉から「先生がすごく親身にサポートしてくれるよ」と教えてもらったことも後押しになりました。
福祉科では、介護が必要な方に対して着替えや食事、入浴、排泄などをサポートする生活支援技術だけでなく、身体機能や病気といった医学知識、コミュニケーション技術についても勉強します。座学や実習で身につけたことを地域のデイサービスや特別養護老人ホーム、障害者施設などで実践する校外研修は3年間で合計450時間。実際の介護現場では、教科書に載っていないような場面に度々遭遇することがあり、利用者様一人ひとりに合った支援とはどういうものかを考え、創意工夫を凝らす大切さを学びました。
入学以来、「介護福祉士国家試験合格」という共通の目標に向かってクラスメイトと一緒に学んできましたが、卒業後の進路は十人十色。介護職員として施設に就職する人、福祉系大学に進む人、医療系の専門学校に進む人など、さまざまです。私は当初から福祉系大学への進学を希望していたので、指定校推薦で選ばれることをモチベーションにして勉強に励みました。その結果、大学の福祉関連学科に特待生として入学できることになり(※成績優秀者を対象とした大学独自の指定校推薦入試特別奨学金を利用。授業料が4年間減免となる)、とてもうれしく思っています。
入学当初は将来のことを思い描くことが難しかったのですが、機会あるごとに先生方に相談する中で「刑務所の福祉専門官になりたい」と夢が明確になりました。その夢に向かって、大学では社会福祉士と精神保健福祉士の資格取得を目指そうと考えています。来春から始まる新しい生活に、今からワクワクしています!
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介護を学びたい人へのメッセージ
- 「介護福祉士国家試験合格を目指す福祉科の高校生活は忙しいのでは」と思う人がいるかもしれません。確かに勉強はハードですが、ただ座って授業を聞くだけでなく、体を動かしながら学ぶ実技や校外研修もあるので、とても楽しいです。勉強と部活動を両立している人も多いですね。私は吟詠剣詩舞(ぎんえいけんしぶ)(※詩吟に合わせて剣舞や詩舞をする日本の伝統芸能)部に所属していて、2年生の時に「清流の国ぎふ総文2024」で剣舞を披露したことが思い出に残っています。
振り返ると、大垣桜高校は先生と生徒との距離が近く、あたたかな雰囲気の中で学べる学校でした。3年間クラス替えがないため、親しい友達を作りやすいのもいいところだと思います。そういう環境に少しでも共感していただけたら、ぜひ進路選択の候補に加えてください。
※インタビュー内容は取材時のものです。