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林 師子王さん
地元で介護福祉士になれる最短コースだから選んだ進路
- 坂下高校は、岐阜・長野両県境の山あいにある専門高校。私はここの福祉科で、介護福祉士国家試験合格を目指して勉強しています。
中学生のとき、近所の特別養護老人ホームで開かれた夏祭りに参加して、初めて介護福祉士という職業を知りました。利用者の方一人ひとりに合わせてコミュニケーションや介助の仕方を変えている職員さんの姿を見て、「かっこいい!私もこんな風に介護のプロになりたい」と思ったのです。坂下高校は、5歳違いの兄が通っていて親しみを持っていましたし、何といっても地元で介護福祉士になれる最短コースですから、進路に迷いはありませんでした。
福祉科は、国語・数学・英語といった普通科目よりも、介護の知識や技術を身に付ける専門科目を多く履修するのが特徴です。新しいことを次々に覚え、確実に自分のものにしていかなければならないので、正直、勉強は大変です。でも、辛いとか、嫌だと思ったことは一度もありません。今学んでいることはすべて、国家試験合格への道につながっているし、「将来役立つのだからがんばろう」と前向きな気持ちが湧いてきます。同じ目標を持つクラスメイトの存在も大きく、入学以来ずっと、分からないところを教え合ったり、空き時間に一緒に実技を練習したりする中で、強い絆が生まれました。
考えてみると、介護福祉士になるための勉強は、人生に必要なことが多く含まれています。たとえば、対人援助に必要な3つのスキルとして学んだ「受容・共感・傾聴」。相手をあるがまま受け入れ、寄り添い、メッセージを理解することですが、それらのスキルを意識して校外実習に取り組んだところ、自分のコミュニケーション能力を高めることにつながりました。中学生まではどちらかというと内気で、人と話すことがあまり得意ではなかったのに、今では初対面の人とも物怖じせず会話することができます。それは僕にとって、高校時代で一番大きな内面の変化かもしれません。
卒業後は、実習でお世話になった特別養護老人ホームに就職する予定です。福祉科で学んだことや身に付けたことを実践しながら、また先輩職員の方々から学びながら、介護福祉士として成長していきたいと考えています。そしてゆくゆくは言語聴覚士の資格取得にもチャレンジし、高齢者介護の中で自分が貢献できる領域を広げていく・・・そんな未来を思い描いています。
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介護を学びたい人へのメッセージ
- 福祉系高校の魅力は、3年間の学びを通して介護福祉士を目指せること。介護福祉士は国家資格ですから、合格すれば一生モノです!私の場合は、自宅から通える場所に坂下高校福祉科があって、ラッキーでした。
先生たちは優しくてユーモアのある方ばかり。難しい勉強も楽しく学べますし、苦手なところは克服できるまで、とことん教えてくださいます。福祉に興味のある人はもちろん、手に職を付けたい人や、高校生活で達成感を得たい人にはぴったりの高校なので、ぜひ進学を考えてみてください。
※インタビュー内容は取材時のものです。