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概要

介護情報冊子3号

vol.3岐阜県介護情報誌令和元年9月発行カイGO戦隊と学ぶ第3回テーマイメージキャラクター“カイGO戦隊”介護の現場で働く個性豊かな貝たち5人と、その成長を見守る上司。「介護」で学ぶことは、誰もが安心・快適に暮らすことができるための工夫です。みんなが気持ちよく過ごせるための暮らしのヒントとなる豆知識を、“カイGO戦隊”と一緒に学びましょう。健康な人からフレイルまで一人ひとりに合わせた食事形態秋の旬をつかったレシピさんまの味噌煮常食から流動食まで、みんなの「おいしい!」が食事の基本です※常食とは、健康な人が普段日常生活で食べているような食事のこと。流動食とは、固形物を除去した流動タイプの食事のこと。施設長(医師)高井輝雄さんきざみ食1常食のさんま1尾を1cm角、オクラは5mm幅にきざみます。〒500-8570岐阜市薮田南2丁目1番1号直通電話: 058-272-8289岐阜県健康福祉部高齢福祉課常食材料(5人分)Aさんま5尾赤みそ100g水600ccしょうが2g酒100ccねぎ5gみりん100cc酒※さんまを洗う用しょうゆ50ccザラメ(砂糖)150g【付け合わせ】塩ゆでのオクラ10個作り方1さんまの頭と尾を切り落とし、3枚におろします。腹骨は包丁で切り落とし、中骨は1本ずつピンセットでていねいに抜き、酒で洗います。2鍋にAを入れて沸騰させ、赤みそを入れて溶かします。しょうが、ねぎを入れます。3酒で洗ったさんまを2の鍋に入れ、30~40分煮込みます。4付け合わせのオクラを添えます。おいしく安全に食べられるかが大切!pointpoint噛んで食感を味わうことは大切!やわらかいものは大き目にきざみます。※2煮汁にとろみ剤をまぜ、あんを作ってさんまにかけます。3かつおのだし汁にとろみ剤をまぜ、あんを作ってオクラにかけます。噛んだ食材が口の中でまとまりやすくなるように、あんを食材にかけます。pointミキサー食管理栄養士千原瞳さん1常食のさんま1尾と煮汁(100cc)を食材の形がなくなるまでミキサーにかけます。※とろみ剤を入れ、さらにミキサーに。耳たぶくらいのやわらかさにします!「安全・安心」で「おいしく」食事をすることは、食べる楽しみにつながり生きる力を引き出します。そして「安全・安心・快適」に食事をとるには、誤えんを防ぐ食事形態がとても大切になります。特に高齢者の方は食べにくい状態や食事に対する不安感で、徐々に食事量が減ってしまい、体に必要な栄養素が補えなくなることがあります。そのため、介護の現場での食事は、高齢者一人ひとりの体調やその人の咀しゃく、飲み込み機能に合わせて食事の形態を変えています。主食の食事形態「米飯」⇒「軟飯」「全がゆ(三分、五分、七分)」⇒「重湯」⇒「かゆゼリー」の5段階副食の食事形態「常食」⇒「一口大」⇒「きざみ食」⇒「超きざみ食」⇒「ムース食」⇒「ミキサー食」の6段階。調理長松原至男さん2オクラ2本と、湯冷まし(100cc)、かつおだし・しょうゆ(各小さじ1/2)をミキサーにかけます。その中にとろみ剤を入れ、さらにミキサーにかけます。※とろみ剤とは、食べ物や飲み物に加え、適度なとろみをつけることで、誤えんなどを防ぐ食材。教えていただいたのは…医療法人社団橘会介護老人保健施設西美濃さくら苑当施設では「食事が主役」という意識のもと、ST(言語聴覚士)と管理栄養士、医師の連携を取りながら、利用者一人ひとりの状態に合わせた食事を提供。毎月のメニューも医師である施設長がチェックするなど、安全・安心を心がけた季節感のある食事を提供しています。